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日本推理作家協会賞受賞、山本周五郎賞受賞、直木賞候補など、実績を重ねている人気作家の米澤穂信さん。
そんな米澤穂信さんの人気シリーズのひとつである「古典部シリーズ」を紹介します!
「古典部シリーズ」とは
進学校・神山高校で「古典部」という廃部寸前の部活に入部した男女4人が、学校生活に隠された謎に挑む学園ミステリー。
「日常の謎」に分類されるシリーズで、基本的には主人公かつ探偵役の折木奉太郎(おれき ほうたろう)の一人称で語られます。
「古典部シリーズ」の読む順番(刊行順)
読む順番としては刊行順で問題ありませんので、紹介していきます。
1.『氷菓』(2001年)
短編集
<あらすじ>
大人気シリーズ第一弾! 瑞々しくもビターな青春ミステリ!何事にも積極的に関わらないことをモットーとする奉太郎は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。
さらに、そこで出会った好奇心少女・えるの一言で、彼女の伯父が関わったという三十三年前の事件の真相を推理することになり――。
米澤穂信、清冽なデビュー作!
2.『愚者のエンドロール』(2002年)
<あらすじ>
未完のミステリー映画の結末を探せ! 古典部シリーズ第2弾!古典部のメンバーが先輩から見せられた自主制作のビデオ映画は、廃屋の密室で起きたショッキングな殺人シーンで途切れていた。
犯人は? その方法は? 結末探しに乗り出したメンバーが辿り着いた、映像に隠された真意とは――。
3.『クドリャフカの順番』(2005年)
<あらすじ>
米澤穂信が贈る大人気青春ミステリ〈古典部〉シリーズ第3弾!!文化祭で奇妙な連続盗難事件が発生。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲。
古典部の知名度を上げようと盛り上がる仲間達に後押しされて、奉太郎はこの謎に挑むはめに。
4.『遠まわりする雛』(2007年)
短編集
<あらすじ>
奉太郎は千反田えるの頼みで、祭事「生き雛」へ参加するが、連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。その「手違い」が気になる千反田は奉太郎とともに真相を推理する。〈古典部〉シリーズ第4弾!
5.『ふたりの距離の概算』(2010年)
短編集
<あらすじ>
奉太郎たちの古典部に新入生・大日向が仮入部する。だが彼女は本入部直前、辞めると告げる。入部締切日のマラソン大会で、奉太郎は走りながら心変わりの真相を推理する! 〈古典部〉シリーズ第5弾。
6.『いまさら翼といわれても』(2016年)
短編集
<あらすじ>
謎解きを通し〈古典部〉メンバーの新たな一面に出会う、シリーズ第6弾。「ちーちゃんの行きそうなところ、知らない?」夏休み初日、折木奉太郎にかかってきた〈古典部〉部員・伊原摩耶花からの電話。合唱祭の本番を前に、ソロパートを任されている千反田えるが姿を消したと言う。千反田は今、どんな思いでどこにいるのか――会場に駆けつけた奉太郎は推理を開始する。
千反田の知られざる苦悩が垣間見える表題作ほか、〈古典部〉メンバーの過去と未来が垣間見える、瑞々しくもビターな全6篇。
7.『米澤穂信と古典部』(2017年)
特集本
<あらすじ>
ある日、大日向が地学講義室に持ち込んだのは、鏑矢中学校で配られていた「読書感想の例文」という冊子。盛り上がる一同に、奉太郎は気が気でない――。書き下ろし新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人」の他、古典部メンバー四人の本棚、著者の仕事場や執筆資料も初公開!
『氷菓』以来、米澤穂信と一五年間ともに歩み、進化を続けている〈古典部〉シリーズについて「広く深く」網羅した必読の一冊。
米澤穂信さんへのインタビューや対談、そして書き下ろし短編の収録された特集本。
短編目的で買う方も多いようです。一応7作目としてカウントしました。
アニメ版、コミカライズ版
アニメ版
『氷菓』のタイトルで2012年4月から9月まで放映されました。
タイトルは『氷菓』ですが、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』を扱っています。
「dアニメストア for Prime Video」で放映されています
コミカライズ版
『月刊少年エース』2012年3月号から『氷菓』として連載されています。
こちらもタイトルは『氷菓』ですが、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』までを扱っています。
まとめ
それでは、おさらいしましょう。
- 『氷菓』
(2001年) - 『愚者のエンドロール』
(2002年) - 『クドリャフカの順番』
(2005年) - 『遠まわりする雛』
(2007年) - 『ふたりの距離の概算』
(2010年) - 『いまさら翼といわれても』
(2016年) - 『米澤穂信と古典部』
(2017年)
米澤さんの作品はいわゆる「日常の謎」ということで人の死なない物語が多く、この「古典部シリーズ」もそうですので、ライト感覚で本格的なミステリーを楽しみたい方はぜひ読んでみてくださいね。
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