2021年、『心淋し川』で第164回直木賞を受賞した西條奈加(さいじょう・なか)さん。
そんな西條奈加さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
西條奈加の単行本新刊情報
1.『隠居おてだま』(2023/5/31発売)
最新刊
祥伝社
<あらすじ>
老舗糸問屋・嶋屋元当主の徳兵衛は、還暦を機に隠居暮らしを始めた。風雅な余生を送るはずが、巣鴨の隠居家は孫の千代太が連れてきた子供たちで大にぎわい。子供たちとその親の面倒にまで首を突っ込むうち、新たに組紐商いも始めることとなった。商いに夢中の徳兵衛は、自分の家族に芽吹いた悶着の種に気が付かない。
やがて訪れた親子と夫婦の危機に、嶋屋一家はどう向き合う?
笑いあり涙ありの人情時代小説『隠居すごろく』、待望の続編!
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『とりどりみどり』(2023/3/9発売)
祥伝社
<あらすじ>
万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。
3.『うさぎ玉ほろほろ』(2022/12/7発売)
短編集
講談社
<あらすじ>
武士から菓子職人に転身した変わり種の主、治兵衛。父を助ける出戻り娘、お永。看板娘の孫、お君。親子三代で切り盛りする江戸麹町の評判の菓子舗「南星屋」には、味と人情に惹かれやって来るお客が列をなす。
麹町を大火が襲った夜以来、姿を見せなくなった気のいい渡り中間を案ずる一家だったが、ある日、思わぬところから消息が届き……。
4.『首取物語』(2022/9/10発売)
徳間書店
<あらすじ>
少年は繰り返していた。空腹に耐えかねて、目の前にいる男の握り飯を奪う行為を何度も。それに気づいたとき、首だけの男と出会う。その男は少年と同じく過去の記憶を無くしていた。侍だったと言うこと以外は。彼らはなぜ、記憶を無くしているのか? 男はなぜ、首だけの姿になってしまっているのか?
第164回直木三十五賞を受賞した著者が、『千年鬼』(徳間文庫刊)に続いて贈る和風ファンタジー。
5.『よろずを引くもの: お蔦さんの神楽坂日記』(2022/5/31発売)
東京創元社
<あらすじ>
多発する万引きに町内会全体で警戒していた矢先、犯人らしき人物をつかまえようとした菓子舗の主人が逃げる犯人に突き飛ばされて怪我をしてしまった!正義感に駆られる望と洋平は、犯人の似顔絵を描こうと思い立つが……商店街を巻き込んだ出来事を描いた「よろずを引くもの」を始め、秋の神楽坂を騒がす事件の数々を収録。
粋と人情、そして美味しい手料理が味わえる大好評シリーズ、待望の最新作!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
西條奈加の文庫本新刊情報
1.『心淋し川』(2023/9/20発売)
文庫最新刊、短編集
集英社
<あらすじ>
「誰の心にも淀みはある。でも、それが、人ってもんでね」江戸、千駄木町の一角は心町(うらまち)と呼ばれ、そこには「心淋し川(うらさびしがわ)」と呼ばれる小さく淀んだ川が流れていた。川のどん詰まりには古びた長屋が建ち並び、そこに暮らす人々もまた、人生という川の流れに行き詰まり、もがいていた。
青物卸の大隅屋六兵衛は、一つの長屋に不美人な妾を四人も囲っている。その一人、一番年嵩で先行きに不安を覚えていたおりきは、六兵衛が持ち込んだ張形をながめているうち、悪戯心から小刀で仏像を彫りだして……(「閨仏」)。
裏長屋で飯屋を営む与吾蔵は、仕入れ帰りに立ち寄る根津権現で、小さな唄声を聞く。かつて、荒れた日々を過ごしていた与吾蔵が手酷く捨ててしまった女がよく口にしていた、珍しい唄だった。唄声の主は小さな女の子供。思わず声をかけた与吾蔵だったが――(「はじめましょ」)ほか全六話。
生きる喜びと生きる哀しみが織りなす、著者渾身の時代小説。
2020年の単行本の文庫版です。
2.『金春屋ゴメス 因果の刀』(2023/7/28発売)
新潮社
<あらすじ>
江戸国からの阿片流出事件について、日本から査察が入った。団長は大御所議員の印西茂樹。江戸城で評定が開かれる中、印西は秘密裡にゴメスに接触し、江戸国の開国と明け渡しを迫る。印西の目的は江戸国深くに眠る白緑石で、この資源を元にロケット燃料を開発し暴利を貪る算段だ。拒絶すれば江戸国は消滅――。
開国以来の危機に襲われる江戸国をゴメスは守り切れるか。書き下ろし長編。
3.『曲亭の家』(2023/6/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
小さな幸せが暮らしの糧になる──当代一の売れっ子作家・曲亭(滝沢)馬琴の息子に嫁いだお路。横暴で理不尽な舅、病持ち、癇癪持ちの夫とそんな息子を溺愛する姑。日々の憤懣と心労が積もりに積もって家を飛び出たお路は、迎えに来た夫に「今後は文句があればはっきりと口にします。それでも良いというなら帰ります」と宣言するが……。
修羅の家で、子どもを抱えながら懸命に見つけたお路の居場所とは?
2021年の単行本の文庫版です。
4.『わかれ縁 狸穴屋お始末日記』(2023/3/8発売)
文藝春秋
<あらすじ>
最低亭主から逃げた女房は江戸の離縁請負人のもとで働くことに。一筋縄ではいかない依頼を解決しながら、自らの離縁を目指すが――⁉
2020年の単行本の文庫版です。
5.『金春屋ゴメス 芥子の花』(2022/7/28発売)
新潮社
<あらすじ>
人が月に住む近未来の日本に、独立を宣言し、鎖国状態の「江戸国」が出現した。上質の阿片が海外に出回り、その産地として日本をはじめ諸外国から槍玉に挙げられた江戸国。老中から探索を命じられた「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守は、阿片を祭祀に使用する異人たちが住む麻衣椰村に目をつけ、辰次郎や松吉に真相の究明を命じるが――。
直木賞作家、西條奈加の幻のデビュー作「金春屋ゴメス」シリーズ第二弾。
2006年の単行本の文庫新装版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『隠居おてだま』(2023/5/31発売)
- 『とりどりみどり』(2023/3/9発売)
- 『うさぎ玉ほろほろ』(2022/12/7発売)
- 『首取物語』(2022/9/10発売)
- 『よろずを引くもの: お蔦さんの神楽坂日記』(2022/5/31発売)
■文庫本新刊
- 『心淋し川』(2023/9/20発売)
- 『金春屋ゴメス 因果の刀』(2023/7/28発売)
- 『曲亭の家』(2023/6/15発売)
- 『わかれ縁 狸穴屋お始末日記』(2023/3/8発売)
- 『金春屋ゴメス 芥子の花』(2022/7/28発売)
コンスタントに作品を発表している西條奈加さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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