2009年、『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビューした遠田潤子(とうだ・じゅんこ)さん。直木賞の候補に挙がるなど注目されています。
そんな遠田潤子さんの新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から3冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
遠田潤子の単行本新刊情報
1.『人でなしの櫻』(2022/3/30発売)
最新刊
講談社
<あらすじ>
京都に住むしがない日本画家の清秀のもとに、ある日急を告げる電話がかかってきた。呼び出された場所に行くと、かつて絶縁した父親の死体と、裸の血まみれの女、蓮子がいた。女は、死んだ父親に十年監禁されており、誘拐前の記憶がなく八歳のままの精神状態だった。
一目見た瞬間、蓮子に心を掴まれてしまった清秀は、それでもこの前代未聞の醜聞から蓮子を救おうと奔走する。
だが、運命の歯車は、清秀の意思とはかけ離れたところへと大きく舵を取り始めたのだったーー。
こちらが単行本の最新刊になります。
2.『緑陰深きところ』(2021/4/23発売)
小学館
<あらすじ>
兄さん、今からあんたを殺しに行くよ――。大阪ミナミでカレー屋を営む三宅紘二郎のもとに、ある日一通の絵葉書が届いた。葉書に書かれた漢詩に、紘二郎の記憶の蓋が開く。50年前、紘二郎の住む廃病院で起きた心中事件。愛した女、その娘、彼女たちを斬殺した兄……人生の終盤を迎えた紘二郎は、決意を固めた。兄を殺す、と。
思い出の旧車を手に入れ、兄の住む大分日田へ向かおうとする紘二郎の前に現れたのは、中古車店の元店長を名乗る金髪の若者・リュウだった。紘二郎の買ったコンテッサはニコイチの不良車で危険だと言う。必死に止めようとする様子にほだされ、紘二郎は大分への交代運転手としてリュウを雇うことに。孫ほど年の離れた男との不思議な旅が始まった。
かつて女と暮らした町、リュウと因縁のある男との邂逅、コンテッサの故障……道中のさまざま出来事から、明らかになってゆく二人の昏い過去。あまりにも陰惨な心中事件の真相とは。リュウの身体に隠された秘密とは――?
旅の果て、辿りついた先で二人の前に広がる光景に、心揺さぶられる感動作。
3.『紅蓮の雪』(2021/2/5発売)
集英社
<あらすじ>
伊吹の双子の姉・朱里は20歳の誕生日を向かえた日、なんの前触れもなく自殺した。朱里の遺品の中から大衆演劇「鉢木座」の半券が見つかり、それが死ぬ前の最後の足取りであることを知った伊吹は、少しでも真相に迫るべく一座の公演に行った。公演後、座長に詰め寄る伊吹の姿を見た若座長の慈丹は、その容姿を見初め、入団を強く進めた。
伊吹は何か手がかりが掴めるのではと入団を決意し、以降、訓練と舞台に追われながらも、「女形」としての人気も得始めていた。そんなある日、ひょんなことから両親と鉢木座との繋がりが露見することに。それは鉢木座の過去に秘められた禁断の事実だった……。
血脈に刻まれた因縁、人間の最果てと再生を描いた問題作。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
遠田潤子の文庫本新刊情報
1.『廃墟の白墨』(2022/3/15発売)
文庫最新刊
光文社
<あらすじ>
ミモザの父・閑に封筒が届いた。チョークで描いた薔薇の絵の写真、裏には「四月二十日。零時。王国にて。」とあった。廃墟と化した明石ビルに行った彼を三人の男たちが待っていた。男たちは語りはじめる。哀しい少女・白墨の切なく凄まじい物語を──。
2019年の単行本の文庫化作品です。
2.『ドライブインまほろば』(2022/1/13発売)
双葉社
<あらすじ>
山深い秘境の村を走る旧道沿いにぽつんと佇む「ドライブインまほろば」。客は滅多に来ないが、比奈子は今日も店を開けた。そんなある暑い日、突然少年が幼い妹を連れて現われる。憂と名乗る男の子は、夏休みが終わるまで住み込みで働かせてほしいと懇願する。娘を亡くした過去を持つ比奈子は逡巡しながらも、ひと晩だけ泊めてやることに。
だがその夜更け、月明かりの下で憂は、義父を殺して逃げてきたと告白し――
親とは、子とは何か。家族の愛を問い、人生の暗闇に光を灯す魂揺さぶる感動長編。
2018年の単行本の文庫化作品です。
3.『冬雷』(2020/4/30発売)
東京創元社
<あらすじ>
大阪で鷹匠として働く夏目代助の元に訃報が届く。12年前に行方不明になった幼い義弟・翔一郎が、遺体で発見されたと。孤児だった代助は、因習が残る港町の名家・千田家に迎えられ、跡継ぎとして暮らしていたが、義弟の失踪が原因で、恋人も家族も失い、町を出て行くことになったのだ。
葬儀に出ようと町に戻った代助は、人々の冷たい仕打ちに耐えながら事件の真相を探るが…。
2017年の単行本の文庫化作品です。
まとめ
それぞれおさらいします。
■文庫本新刊
- 『廃墟の白墨』(2022/3/15発売)
- 『ドライブインまほろば』(2022/1/13発売)
- 『冬雷』(2020/4/30発売)
コンスタントに作品を発表している澤田瞳子さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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