『葉桜の季節に君を想うということ』(2013年)で第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞した歌野晶午さん。本作は叙述トリックの名作として今も読み継がれています。
そんな歌野晶午さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
歌野晶午の単行本新刊情報
1.『それは令和のことでした、』(2024/4/11発売)
最新刊、短編集
祥伝社
<あらすじ>
著者の企みに舌を巻く! 哀しみと可笑しみの令和ミステリー小学生のときは女男と指をさされ、母親からはあなたの代わりは誰にもつとまらない、胸を張れと言われる。平穏を求めて入学資格に性別条項のない私立の中高一貫校に入るが、いじめはさらにエスカレートし、みじめな姿がSNSで世界中にさらされていく。
それは僕の名前が太郎だから――(「彼の名は」)
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『首切り島の一夜』(2022/9/29発売)
講談社
<あらすじ>
壮年の男女と元教師が四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画する。行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島とも言われる離島。宴席で久我陽一郎は、当時自分たちの高校をモデルにミステリを書いていたと告白する。その夜、宿泊先で久我の死体が発見される。
折悪しく荒天のため、船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。宿にとどまった七人は、一夜それぞれの思いにふける……。
彼ら一人ひとりが隠している真実は、事件の全容をあきらかにするのか──。
3.『間宵の母』(2019/11/20発売)
双葉社
<あらすじ>
小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童擁護施設に入れられてしまう。
その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。デビュー30周年、著者最恐のホラー・ミステリー!
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『ディレクターズ・カット』(2017/9/7発売)
幻冬舎
<あらすじ>
報道ワイド番組の人気コーナー「明日なき暴走」で紹介される、若者たちの繰り返す無軌道、無分別な行動が、じつは下請け制作会社の有能な突撃ディレクター仕込みのやらせだった。やらせディレクターはさらなる視聴率アップを狙い加速度的暴走を開始。職務停止に追い込まれながらも、警察の裏をかいて連続殺人鬼とコンタントをとり、しかもそれを映像に収めたいディレクターの思惑どおり、殺人鬼は生中継の現場に現れるのか!?
ラスト大大大どんでん返しの真実と、テレビ人間の業に、読者は慄然とし言葉を失う!
すでに文庫版(『明日なき暴走』に改題)が発売されています(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
歌野晶午の文庫本新刊情報
1.『間宵の母』(2022/9/8発売)
文庫最新刊
双葉社
<あらすじ>
小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の若い再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。
その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。
2019年の単行本の文庫版です。
2.『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』(2021/5/21発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
成り行きで募金詐欺師の女を追うことになった、14歳の舞田ひとみ。尾行の果てには、想像もしなかった衝撃の事件が待ち受けていた……(「白+赤=シロ」)。反抗期真っ只中のひとみは、大人顔負けの推理力を武器にして、叔父で刑事の歳三、個性全開の女子中学生3人組と共に、日常の謎から失踪、誘拐さらには殺人と、次々に起きる一癖も二癖もある事件に挑む!
3.『名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート』(2021/2/25発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
金貸しの女の刺殺体となって自宅の焼け跡から発見された。捜査が難航する中、所轄の刑事、舞田歳三は、11歳の姪、ひとみの何気ない一言から事件の真相に気づく。さらに歳三の周囲で次々に起こる難事件。その思いがけない真実が、ひとみとの日常の一コマをきっかけに明らかになっていく。そして、ひとみにまつわる家族の秘密も……?
歌野マジックが炸裂する、伏線だらけの本格ミステリ!
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『それは令和のことでした、』(2024/4/11発売)
- 『首切り島の一夜』(2022/9/29発売)
- 『間宵の母』
(2019/11/20発売) - 『ディレクターズ・カット』
(2017/9/7発売)
■文庫本新刊
- 『間宵の母』(2022/9/8発売)
- 『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』(2021/5/21発売)
- 『名探偵、初心者ですが 舞田ひとみの推理ノート』
(2021/2/25発売)
寡作といったペースの歌野晶午さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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