[toc]
海堂尊さんの「チーム・バチスタシリーズ」は、医師の田口と厚労省の白鳥コンビが活躍する医療ミステリーでベストセラーシリーズとして人気です。
そんな海堂尊さんの「チーム・バチスタシリーズ」の読む順番を紹介いたします!
本編とスピンオフのシリーズがありますので、それぞれ紹介します。
「チーム・バチスタシリーズ」本編の読む順番
本編は全7作が刊行されています。
おすすめの読む順番としても、刊行順が一番良いと思いますので、順番に紹介していきます。
1.『チーム・バチスタの栄光』(2006年)
<あらすじ>
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作にして、人気シリーズの原点!心臓移植の代替手術“バチスタ”手術専門の天才外科チームで原因不明の連続術中死が発生。不定愁訴外来の田口医師は、病院長に命じられて内部調査を始めた。
そこへ厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔がやってきて……。
こちらが第一作です。
手術中の死亡事故が発生した謎を解明していくというストーリー。白鳥を始めキャラクターが立っており、エンターテインメントとしての総合力も非常に高い作品です。
まずはこちらの作品から読みましょう!
2.『ナイチンゲールの沈黙』(2006年)
<あらすじ>
小児科病棟を舞台に、緊急入院してきた伝説の歌姫と、心優しき看護師が巻き起こす新感覚ミステリー。小児科病棟に勤務する浜田小夜の担当は、眼の癌=網膜芽腫の子供たち。看護師長・猫田の差配で、不定愁訴外来の田口公平は彼らのメンタルサポートをすることになった。
だが同じ頃、患児の父親が殺され、小夜は警察に嫌疑をかけられてしまう。さらに、緊急入院してきた伝説の歌姫に、厚生労働省の変人・白鳥まで加わり、物語は思わぬ展開に――。
2作目はタイトルのとおり看護師をめぐる物語。今作も一気に読ませます。
3.『ジェネラル・ルージュの凱旋』(2007年)
<あらすじ>
正義か悪か――。“ジェネラル(将軍)”の異名を持つ天才救命医・速水登場!東城大学医学部付属病院に伝説の歌姫が緊急入院した頃、不定愁訴外来の田口公平の元には匿名の告発文書が届いていた。救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという。
高階病院長の特命で疑惑の調査を始めた田口だったが、倫理問題審査委員会の介入や厚生労働省の変人役人の登場で、さらに複雑な事態に巻き込まれていく……。
前作「ナイチンゲールの沈黙」と時系列には平行しているストーリー。
天才救命医師の速見に対する告発の疑惑調査から、思わぬ事態に……。
4.『イノセント・ゲリラの祝祭』(2008年)
<あらすじ>
厚生労働省をブッつぶせ! 田口&白鳥コンビ、行政の中心地・霞ヶ関に乗り込む――。不定愁訴外来の万年講師・田口は、いつものように高階病院長に呼ばれ、厚生労働省主催の会議に出席するよう求められる。依頼主は、厚生労働省の変人役人・白鳥。指名を受けた田口は、嫌々ながら日本の行政の中心地、霞ヶ関に乗り込んだ。
しかし、そこで彼が目にしたのは、警察と司法の思惑が飛び交うグズグズの医療行政だった――。
今作はついに厚労省に乗り込むという展開。そこで田口が目の当たりにした現実はあまりにも……。
5.『アリアドネの弾丸』(2010年)
<あらすじ>
病院の新型MRI装置で発見された死体。仕掛けられた前代未聞のトリックとは!?東城大学医学部付属病院に導入された新型MRI、コロンブスエッグ。その中で技術者が死因不明の怪死を遂げた。さらに数日後、今度はMRIの中で射殺された元刑事局長の死体が発見される。
警察は、現場で拳銃を握って倒れていた高階病院長を犯人と疑うが……。エーアイセンター長に任命されてしまった医師の田口と、厚生労働省の役人・白鳥は、高階の無実を証明すべく奔走する!
病院長の無実を証明すべく、最新技術を駆使したトリックに挑む田口と白鳥。
6.『ケルベロスの肖像』(2012年)
<あらすじ>
東城大学病院に届いた脅迫状。犯人は? 田口は、病院を守ることができるのか?「バチスタ」シリーズ、怒涛の最終章! 東城大学病院を破壊する――病院に届いた一通の脅迫状。高階病院長は、“愚痴外来”の田口医師に犯人を突き止めるよう依頼する。
厚生労働省のロジカル・モンスター白鳥の部下、姫宮からアドバイスを得て、調査を始めた田口。警察、法医学会など様々な組織の思惑が交錯するなか、エーアイセンター設立の日、何かが起きる!?
いよいよ最終巻目前。シリーズ的にもクライマックスを迎えつつあります。
7.『カレイドスコープの箱庭』(2014年)
本編最新刊(完結)
<あらすじ>
誤診か、検体取り違えか――。田口&白鳥コンビ、本当に最後の事件!閉鎖を免れた東城大学医学部付属病院。相変わらず病院長の手足となって働く“愚痴”外来・田口医師への今回の依頼は、誤診疑惑の調査。検体取り違えか診断ミスか――。
国際会議開催の準備に向け米国出張も控えるなか、田口は厚労省の役人・白鳥とともに再び調査に乗り出す。「バチスタ」シリーズ真の最終章!
現在、こちらが本編の最終巻(完結)となっています。田口と白鳥は最後に何を見るのか?
「チーム・バチスタ」番外編
『氷獄』(2019年)
最新刊
<あらすじ>
バチスタ裁判、開廷。検察組織にメスを入れる、医療×司法エンタメ!手術室で行われた前代未聞の連続殺人「バチスタ・スキャンダル」。被疑者の担当となった新人弁護士・日高正義は、有罪率99.9%を誇る検察司法の歪みに、正義のメスを入れる!
医療と司法の正義を問う、リーガル×メディカル・エンタテインメント!
シリーズのその後を描いた作品です。本編の後の世界を読みたい方はぜひ。短編集です。
「チーム・バチスタ」スピンオフシリーズの読む順番
「ブラックペアン」シリーズ
1.『ブラックペアン1988』(2007年)
<あらすじ>
1988年、世はバブル景気の頂点。「神の手」を持つ佐伯教授が君臨する東城大学外科教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、手術の新兵器「スナイプ」を手みやげに送り込まれてきた。高階と真っ向から対立する「オペ室の悪魔」渡海。研修医の世良は、大学病院の激震に翻弄され……。『チーム・バチスタの栄光」につながる海堂ミステリーの原点。
田口たちがまだ学生の時の話を描いたスピンオフ「ブラックペアンシリーズ」。海堂尊さんは「バブル三部作」と呼んでいるそうです。
2.『ブレイズメス1990』(2010年)
<あらすじ>
カネの亡者!? の天才外科医、現る。この世でただ一人しかできない心臓手術のために、モナコには世界中から患者が集まってくる。外科医の名は、天城雪彦。
カジノの賭け金を治療費として取り立てる放埒な天城を日本に連れ帰るよう、佐伯教授は世良に極秘ミッションを言い渡す
3.『スリジエセンター1991』(2012年)
<あらすじ>
世界的天才外科医・天城雪彦。手術を受けたいなら全財産の半分を差し出せと言い放ち顰蹙も買うが、その手技は敵対する医師をも魅了する。東城大学医学部で、部下の世良とともにスリジエ・ハートセンターの設立を目指す天城の前に立ちはだかる様々な壁。
医療の「革命」を巡る、メディカルエンターテインメントの最高峰!
「玉村警部補」シリーズ
1.『玉村警部補の災難』(2012年)
<あらすじ>
「バチスタ」シリーズでおなじみ加納警視正&玉村警部補が活躍する珠玉のミステリー短編集!出張で桜宮市から東京にやってきた田口医師。厚生労働省の技官・白鳥と呑んだ帰り道、二人は身元不明の死体を発見し、白鳥が謎の行動に出る。
検視体制の盲点をついた「東京都二十三区内外殺人事件」、DNA鑑定を逆手にとった犯罪「四兆七千億分の一の憂鬱」など四編を収録。
本編に登場する加納警視正と玉村警部補が活躍するシリーズ。短編集です。
2.『玉村警部補の巡礼』(2018年)
<あらすじ>
『チーム・バチスタの栄光』シリーズに登場する“加納&玉村”コンビが、お遍路道中で難事件を解決!休暇を利用して八十八箇所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。しかし、なぜか同行してきた警察庁の加納警視正と、行く先々で出くわす不可解な事件に振り回され……。
軽やかに跳躍する海堂ワールド、珠玉のミステリー四編。
こちらも同じく短編集になります。
その他スピンオフ作品
『ジェネラル・ルージュの伝説』(2009年)
<あらすじ>
天才救命医・速水の隠された物語――書き下ろしを含む短編三作を収録した外伝!『ジェネラル・ルージュの凱旋』で屈指の人気を誇る救命救急センター部長、速水の短編三部作!
単行本に収録されたジェネラルの原点「ジェネラル・ルージュの伝説」に、新たに書き下ろした「疾風」と、その後の物語「残照」を収録。
さらに、大幅加筆したエッセイや、自作解説で、創作の秘密を惜しみなく明かします。書き下ろしのあとがきを含む電子特典付き。
天才救命医・速水が活躍する短編集です。
収録作は「伝説-1991」「疾風-2006」「残照-2007」です。
映像版「チーム・バチスタ」
ドラマ版「チーム・バチスタ」
シリーズが伊藤淳史、仲村トオル主演でドラマ化されています。
映画版「チーム・バチスタ」
竹内結子、阿部寛主演で映画化もされています。
まとめ
それではおさらいします。
■チームバチスタシリーズ本編
- 『チームバチスタの栄光』
(2006年) - 『ナイチンゲールの沈黙』
(2006年) - 『ジェネラル・ルージュの凱旋』
(2007年) - 『イノセント・ゲリラの祝祭』
(2008年) - 『アリアドネの弾丸』
(2010年) - 『ケルベロスの肖像』
(2012年) - 『カレイドスコープの箱庭』
(2014年)
■チームバチスタ番外編
- 『氷獄』
(2019年)
■ブラックペアンシリーズ
- 『ブラックペアン1988』
(2007年) - 『ブレイズメス1990』
(2010年) - 『スリジエセンター1991』
(2012年)
■玉村警部補シリーズ
- 『玉村警部補の災難』
(2012年) - 『玉村警部補の巡礼』
(2018年)
■その他スピンオフ作品
- 『ジェネラル・ルージュの伝説』
(2009年)
海堂尊「チーム・バチスタシリーズ」の読む順番は以上のようになります。
少々複雑ですが、まずは本編7作を読んでいくのが良いと思います。その後は気になったシリーズや作品に手を伸ばしていくと良いでしょう。
バチスタの世界にどっぷりはまってくださいね!