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【2020年版】病院が舞台のおすすめ医療小説ランキング10作

病院が舞台のおすすめ医療小説ランキング10作

患者との触れ合い、医師同士の助け合いや嫉妬、内部抗争、そして院内での殺人……病院を舞台にして医師が活躍する医療小説はたくさん発表されています。

そこで、おすすめの医療小説をランキング形式で紹介いたします!

「医療小説」おすすめランキング10作

1.『白い巨塔』(山崎豊子/1965年)

<あらすじ>
国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。

華麗なるメスさばきでマスコミでも脚光を浴びる彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌悪し、他大学からの招聘を画策。

産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとするが…。

教授選挙に絡む利権をめぐり蠢く人間模様を描いた医療サスペンスの傑作!

医療小説の金字塔的な作品として、まず挙げたいのが山崎豊子さんの『白い巨塔』。

教授選をモチーフに、院内の激しい抗争を描いていく様は実にリアル。医療と権力の狭間で、主人公・財前五郎は悩み、己の信念を貫いていきます。

1965年刊行の作品ですが、今読んでもその熱量が充分すぎるほどに伝わってきます。

2.『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊/2006年)

<あらすじ>
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作にして、人気シリーズの原点!

心臓移植の代替手術“バチスタ”手術専門の天才外科チームで原因不明の連続術中死が発生。不定愁訴外来の田口医師は、病院長に命じられて内部調査を始めた。そこへ厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔がやってきて……。

『このミステリーがすごい!』大賞を受賞したのち「SUGOI JAPAN Award 2015」の国民投票で、過去10年間のエンタメ小説の中からベストテンにも選出された傑作医療ミステリー。

医師の海堂尊さんのデビュー作にして大ベストセラー作品。

院内での不審死を突き止めるため、主人公と厚労省の役人が奔走します。最新技術や院内の人間関係等、リアルな描写と個性的なキャラクターでシリーズ化もしています。

シリーズ作品については以下の記事にまとめています。

関連記事>海堂尊「チーム・バチスタシリーズ」の最新作と読む順番、あらすじまとめ

3.『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』(南杏子/2016年)

<あらすじ>
大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷”を命じられた37歳の水戸倫子。

そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。

けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎”を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。

そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、大きな決断を下す。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか?

現役医師の南杏子さんによる終末医療をめぐる物語。

最期を迎えるための診療クリニックを舞台に、死と向き合うさまざまな患者と出会い、向き合っていく姿勢は実にリアル。

誰もが抱える「死」への悩みや苦しみ、そして最期をどう迎えるかを考えるきっかけを与えてくれる良書です。

4.『廃用身』(久坂部羊/2003年)

<あらすじ>
廃用身とは、脳梗塞などの麻痺で動かず回復しない手足をいう。

神戸で老人医療にあたる医師漆原は、心身の不自由な患者の画期的療法を思いつく。それは廃用身の切断だった。患者の同意の下、次々に実践する漆原を、やがてマスコミがかぎつけ悪魔の医師として告発していく――。

『破裂』の久坂部羊の、これ以上ない 衝撃的かつ鮮烈な小説デビュー作。

こちらも医師の久坂部羊さんによる介護問題を扱う物語。

リアルすぎる描写や会話を下地に、衝撃的な結末が迎えるストーリーに、読後はしばし茫然としてしまいます。

5.『イン・ザ・プール』(奥田英朗/2002年)

短編集

<あらすじ>
体調不良のはずが水泳中毒に、ケータイがないと冷や汗がでる。藁をもつかむ思いで訪れた神経科で患者たちを待っていたのは──とてつもなくヘンな医者だった!

カバと見まごう巨体を揺らし、度外れた好奇心で患者の私生活に踏み込み、やりたい放題。でもなぜか病は快方へ……?

続篇『空中ブランコ』で直木賞受賞、現代世相の病理をコミカルかつ軽妙な筆致で描き出す。精神科医・伊良部の突出した存在感が笑いを招く!

こちらは直木賞作家・奥田英朗さんの、コメディタッチの物語。

精神科医の元に訪れる、一風変わった患者たち。そしてその対応や落ち等、読み進めていくたびに笑わせてくれます。

それでいてストーリーにはどこか芯の通ったブレない姿勢に好感も持てます。



6.『わたしをみつけて』(中脇初枝/2013年)

<あらすじ>
誰かの仕打ちで、ひとは傷つく。

でも、ほかの誰かのひとことで、生きていけるようになる。

施設で育ち、今は准看護師として働く弥生は、問題がある医師にも異議は唱えない。なぜならやっと得た居場所を失いたくないから――。

医療現場の中で成長していく准看護師を描いた物語。心の動きが見事に表現され、主人公に共感を覚えながらストーリーが進んでいきます。

7.『祈りのカルテ』(知念実希人/2018年)

短編集

<あらすじ>
諏訪野良太は、純正会医科大学附属病院の研修医。

初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など、様々な科を回っている。ある夜、睡眠薬を大量にのんだ女性が救急搬送されてきた。その腕には、別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。彼女はなぜ、毎月5日に退院できるよう入院するのか…。(「彼女が瞳を閉じる理由」)

初期の胃がんの内視鏡手術を拒否する老人、循環器内科に入院中の我が侭な女優…。驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。

ふと気づけば泣いていた。連作医療ミステリ。

医師である知念実希人さんによる医療ミステリ。

各科の事情や現場の表現はさすがにリアル。そしてさまざまな患者が抱える心の謎を、新米医師が解き明かしていき、感動を届けてくれます。

関連記事>知念実希人の単行本・文庫の新刊・新作最新情報【新刊予定も】

また、医療ミステリーでありながら、軽いタッチで楽しめる「天久鷹央(あめく・たかお)シリーズ」も人気です。

関連記事>知念実希人「天久鷹央シリーズ」の最新刊と読む順番、あらすじまとめ

8.『深紅の断片』(麻見和史/2015年)

<あらすじ>
「少女が閉じ込められている。早く助けないと死ぬ」。

不信人物から、謎の119番通報を受けた若き救命救急隊チーム。駆け付けた彼らが目にしたのは、衰弱した少女……その背中には不可思議なシールが貼られていた。

傷ついた少女は事件の被害者なのか。そして電話をしてきた人物は。トリアージタッグと言われるその色鮮やかなシールは何を意味するのか。

次の命は渡さない――救命隊が凶悪犯に挑む、緊迫のサスペンス。

救命隊員が事件に挑むサスペンスです。

奇怪な事件の真相にあっと驚くこと必至で、ページを繰る手が止まりません。

9.『神様のカルテ』(夏川草介/2009年)

<あらすじ>
栗原一止(いちと)は信州にある「二四時間、三六五日対応」の病院で働く、悲しむことが苦手な二十九歳の内科医である。

職場は常に医師不足、四十時間連続勤務だって珍しくない。ぐるぐるぐるぐる回る毎日に、母校の信濃大学医局から誘いの声がかかる。

大学に戻れば最先端の医療を学ぶことができる。だが大学病院では診てもらえない、死を前にした患者のために働く医者でありたい…。

悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。二〇一〇年本屋大賞第二位、日本中を温かい涙に包み込んだベストセラー、待望の文庫化。

医師の夏川草介さんによる大人気シリーズです。

現場をリアルに描写するだけでなく、医師の内面にも踏み込み、さまざまな葛藤をこれまたリアルに浮き上がらせる物語は、感動と涙を誘います。

関連記事>夏川草介「神様のカルテシリーズ」の最新作と読む順番、あらすじまとめ

10.『使命と魂のリミット』(東野圭吾/2006年)

<あらすじ>
あの日なくしたものを取り戻すため私は命を賭ける――。

心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。それを果たすべき日、手術室を前代未聞の危機が襲う。大傑作長編サスペンス。

ラストは東野圭吾さんのサスペンス。

心臓外科医を目指す主人公が、危機を乗り越えていき、最後に何をつかみ取るのか。さすがの展開はミステリー界の大御所ならではです。

関連記事>東野圭吾の医療ミステリー小説をすべて紹介、あらすじまとめ



まとめ

  1. 『白い巨塔』(山崎豊子/1965年)
  2. 『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊/2006年)
  3. 『サイレント・ブレス 看取りのカルテ』(南杏子/2016年)
  4. 『廃用身』(久坂部羊/2003年)
  5. 『イン・ザ・プール』(奥田英朗/2002年)
  6. 『わたしをみつけて』(中脇初枝/2013年)
  7. 『祈りのカルテ』(知念実希人/2018年)
  8. 『深紅の断片』(麻見和史/2015年)
  9. 『神様のカルテ』(夏川草介/2009年)
  10. 『使命と魂のリミット』(東野圭吾/2006年)

以上の10作を紹介してきました。

やはり医師による作品が多い印象で、経験に基づいたリアルな描写や物語を書くのに適していると言えるでしょう。一方で医師以外の作家は実力者ばかりで、どの作品も唸らされます。

病気という面から人の内面を鋭く描く医療小説。ぜひ読んでみてくださいね。

それでは、良い読書体験を!

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