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知念実希人「天久鷹央シリーズ」の最新刊と読む順番、あらすじまとめ

知念実希人「天久鷹央シリーズ」の最新刊と読む順番、あらすじまとめ

知念実希人さんの「天久鷹央の推理カルテシリーズ」は、天才医師・天久鷹央(あめく・たかお)が所属する統括診断部に持ち込まれる謎や事件を解決していく大人気医療ミステリーです。

そんな知念実希人さんの「天久鷹央シリーズ」の読む順番を紹介いたします!

知念実希人「天久鷹央シリーズ」読む順番

現在13作が新潮社、14作目からは実業之日本社から刊行。

おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。

ただしナンバリングには要注意。

ナンバリング作品は文芸誌に掲載された短編作品に書き下ろしを加えて刊行されています。ナンバリングが振っていない作品は、文庫書き下ろしの長編作品になります。

それを踏まえて、刊行順に紹介していきましょう!

1.『天久鷹央の推理カルテ』(2014年)

短編集

<あらすじ>
統括診断部。天医会総合病院に設立されたこの特別部門には、各科で「診断困難」と判断された患者が集められる。

河童に会った、と語る少年。人魂を見た、と怯える看護師。突然赤ちゃんを身籠った、と叫ぶ女子高生。

だが、そんな摩訶不思議な“事件”には思いもよらぬ“病”が隠されていた…?

頭脳明晰、博覧強記の天才女医・天久鷹央が解き明かす新感覚メディカル・ミステリー。

こちらが第1作目。天久鷹央の魅力が存分に発揮されています。

■収録作品
・泡
・人魂の原料
・不可視の胎児
・オーダーメイドの毒薬

以上の4編を収録。

2.『天久鷹央の推理カルテII ファントムの病棟』(2015年)

<あらすじ>
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ?

炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。

問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらぬ病気で……。

破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。

こちらが2作目になります。

■収録作品
・甘い毒
・吸血鬼症候群
・天使の舞い降りる夜

以上の3編が収録されています。

3.『天久鷹央の推理カルテIII 密室のパラノイア』(2015年)

<あらすじ>
密室殺人。犯人は、病気(アイツ)だ。呪いの動画によって自殺を図った女子高生。男性に触れられた瞬間、肌に異常をきたす女性。そして、密室で溺死した病院理事長の息子……。

常識的な診断や捜査では決して真相にたどり着けない不可解な事件。解決できるのは、怜悧な頭脳と厖大な知識を持つ変人女医・天久鷹央(あめくたかお)、ただ一人。

日常に潜む驚くべき“病”と事件の繋がりを解明する、新感覚メディカル・ミステリー第3弾。

こちらが3作目になります。

■収録作品
・閃光の中へ
・拒絶する肌
・密室で溺れる男

以上の3編が収録されています。

4.『スフィアの死天使 天久鷹央の事件カルテ』(2015年)

長編

<あらすじ>
外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央(あめくたかお)。

空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だった――。

宇宙人による洗脳を訴える患者。謎の宗教団体。そして、院内での殺人。鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリー。

4作目は初の長編作品です。ナンバリングは付いていませんのでご注意を。

天久鷹央と小鳥遊優の出会いを描いているので、時系列的には1作目より前になります。

5.『天久鷹央の推理カルテIV 悲恋のシンドローム』(2016年)

短編集

<あらすじ>
小鳥。この事件は、お前が解決するんだ。

天医会総合病院の看護師、相馬若菜から友人の殺害事件について相談をうけた天久鷹央(あめくたかお)と小鳥遊(たかなし)優。

喜び勇んで謎の解明にあたる鷹央だったが、その過程で“事件から手を引く”と宣言する。なぜ、彼女ではこの謎を解けないのか。

そして、死の現場から“瞬間移動”した遺体に隠された真実とは――。

5作目は再び短編集です。ナンバリングは「4」になります

■収録作品
・迷い込んだ呪い
・ゴミに眠る宝
・瞬間移動する女

以上の3編が収録されています。

6.『幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ』(2016年)

長編

<あらすじ>
手術室での不可能犯罪。なぜ麻酔医は死んだのか。手術後のオペ室で起きた医師死亡事件。記録用のビデオに録画されていたのは、一人の麻酔医が「見えない誰か」と必死に格闘し、その末に絶命する場面だった。

手術室は密室。容疑者は全身麻酔で身動きのとれない患者のみ。西東京市・清和総合病院で起きた不可能犯罪に対し、天才女医・天久鷹央は独自の捜査に乗り出すが……。

事件に隠された“病”を解き明かす、本格医療ミステリ。

6作目は長編作品。密室の手術室で起きた殺人事件を追います。

7.『天久鷹央の推理カルテV 神秘のセラピスト』(2017年)

短編集

<あらすじ>
白血病の少女を救うのは、医療か、奇蹟か。白血病が再発し、骨髄移植でしか助かる見込みがない少女・羽村里奈。

だが、複数回に及ぶ化学療法を経ても病気が完治しなかったことで医療不信に陥った彼女の母親は、移植を拒否し、左手に聖痕を持つ預言者の言葉に縋るようになってしまう……。

少女を救えるのは、医療か、奇蹟か。神秘的な現象を引き起こす“病気”の正体とは。天医会総合病院の天才女医・天久鷹央が奇蹟の解明に挑む。

7作目は再び短編集。ナンバリングは「5」になります

■収録作品
・雑踏の腐敗
・永久に美しく
・聖者の刻印

以上の3編が収録されています。

8.『甦る殺人者 天久鷹央の事件カルテ』(2017年)

長編

<あらすじ>
殺人鬼は、何者なのか。戦慄の医療ミステリー!

都内近郊で若い女性が次々と首を絞められ、惨殺された。警察は現場に残された血痕のDNA鑑定を行い、容疑者を割り出すが、それは四年前に死んだ男だった……。

止まない殺人劇。メディアに送りつけられる犯行声明文。これは死者の復活か。あるいは、真犯人のトリックか。

天医会総合病院の天才女医・天久鷹央は事件の裏に潜む“病”を解き明かし、シリアルキラーに“診断”を下す。

8作目は長編作品。死んだはずの男が殺人を繰り返すという事件を追います。

この後、9作目~10作目は長編作品になります。

9.『火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ』(2018年)

長編

<あらすじ>
殺人か。呪いか。人体発火現象の真相は?

安倍晴明と同時代に生きた平安時代の陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が、不審な死を遂げる。死因は焼死。

火の気がないところで、いきなり身体が発火しての死亡だった。殺人。事故。呪い。

さまざまな憶測が飛び交う中、天医会総合病院の女医・天久鷹央は真実を求め、調査を開始する。だが、それは事件の始まりに過ぎなかった……。

9作目も長編作品。謎の焼死事件を扱います。

10.『魔弾の射手 天久鷹央の事件カルテ』(2019年)

長編

<あらすじ>
廃病院で相次ぐ転落死。不可視の“魔弾”とは?

西東京市に聳える時計山病院。十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。死亡状況や解剖結果から自殺が有力視される中、娘の由梨だけはそれを頑なに否定した。

天医会総合病院の副院長・天久鷹央は彼女の想いに応え、「呪いの病院」の謎を解くことを決意する。

死体にまったく痕跡が残らない“魔弾”の正体とは?

10作目も長編。痕跡の残らない死体の謎を解いていきます。

11.『神話の密室 天久鷹央の事件カルテ』(2020年)

<あらすじ>
アルコールが一滴もないはずの閉鎖病棟で泥酔を繰り返す人気小説家。

キックボクシングのタイトルマッチ、勝利の瞬間にリングで死亡した王者。

かたや厳重な警備の病院で、こなた千人以上の観客が見守る中で。まるで神様が魔法を使ったかのような奇妙な「密室」事件、その陰に隠れた思いもよらぬ「病」とは?

天才女医・天久鷹央が不可能犯罪に挑む。現役医師による本格医療ミステリ!

今作はやや変則的で、『衆人環視の密室での殺人』と『酒のない密室で泥酔する小説家』の中編2本が収録されています。

12.『久遠の檻 天久鷹央の事件カルテ』(2021/8/28発売)

<あらすじ>
美しいままの少女。不老不死の謎に、挑む。

かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。

だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう……。

ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実は?

長編になります。

13.『生命の略奪者 天久鷹央の事件カルテ』(2022/8/29発売)

<あらすじ>
美しいままの少女。不老不死の謎に、挑む。

かつてアイドルとして芸能活動をしていた少女、楯石希津奈。十五年以上の時を経て、彼女がまったく同じ容姿で現れたことに驚いた精神科部長の墨田淳子は、統括診断部の天久鷹央に診察を依頼する。

だが、検査をしようとした矢先、父親が現れ、希津奈は連れ去られてしまう……。

ミイラ化した遺体。自殺からの復活。相次ぐ不可思議な現象の真実は?

長編です。

14.『吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ』(2023/10/6発売)

<あらすじ>
東久留米市の公園。荒川の河川敷。そして、東京湾の沿岸。

三つの場所で相次いで見つかった遺体。被害者はいずれも首すじに二つの傷跡があり、ほぼすべての血液が抜き取られていた……。まるで「吸血鬼」が起こしたかのような連続殺人。

捜査一課の桜井公康から内々に相談を受けた天才医師・天久鷹央は、事件解明に動き出す。現役医師による本格医療ミステリー、書き下ろし最新作!

この作品から実業之日本社刊行となります。

15.『絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ』(2024/4/5発売)

<あらすじ>
九月の熱帯夜、小鳥遊優と鴻ノ池舞が当直を務める救急外来に搬送されてきた身元不明の男性。その死因は「凍死」だった。

摩訶不思議な状況を前に司法解剖の必要性を説く医師達だったが、刑事の反応は芳しくなく……。

捜査機関の協力が得られない中、天久鷹央は独力で遺体の正体に迫るが、それは日本全土を揺るがす大事件の序章に過ぎなかった。シリーズ最大規模の凶悪犯罪の真相は!

こちらが最新作の長編です。

 



まとめ

それではおさらいします。

知念実希人「天久鷹央シリーズ」の読む順番は以上のようになります。

10作を超え、まだまだ勢いは留まることを知りません。比較的軽く読める作品でもありますので、一気に読破できますよ。

なお、新潮社による「天久鷹央シリーズ」特設サイトも公開されています。

それでは、良い読書体験を!

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ノルン
現役小説家。エンタメ作品を中心に著作多数。他の作家さんの新刊情報をメインにお届けします。
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