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タイムトラベルにタイムリープ~時を超える「時空もの」おすすめ小説ランキング10作

タイムトラベルにタイムリープ~時を超える「時空もの」おすすめ小説ランキング10作

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タイムトラベルやタイムリープ、タイムスリップ……時空を超えたり旅をしたりする小説はたくさん発表されています。

そこで、おすすめの時空ものの小説をランキング形式で紹介いたします!

なお、それぞれの定義は諸説ありますので、ここでは「時間を移動する」作品をひとまとめに取り上げています。

「時空もの」おすすめ小説ランキング

1.『時をかける少女』(筒井康隆/1967年)

<あらすじ>
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。この匂いをわたしは知っている──そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床に倒れてしまった。

そして……目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始める。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。

わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時を超え、未来へと引き継がれる。

いきなり超有名作品で恐縮ですが、やはり金字塔的な作品ということで、最初に紹介いたします。

こちらは新装版ですが、1967年に刊行されたとは思えないほど今読んでも充分に楽しめる名作。筒井康隆さんによる「タイムリープ」ものの代名詞とも言えるでしょう。

幸いにも未読の方は、前情報なしで読んでいただきたいです。

2.『時生』(東野圭吾/2005年)

<あらすじ>
「あの子に訊きたい。生まれてきてよかった?」

悩む妻に夫が語る、過去からの伝言

不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、20年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。

どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った――。

過去、現在、未来が交錯するベストセラー作家の集大成作品。

東野圭吾さんによるタイムスリップ作品。

とにかく時空もので泣ける作品を読みたい方はぜひ。

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3.『蒲生邸事件』(宮部みゆき/2000年)

<あらすじ>
一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

目の前に現れた時間旅行の能力を持つという男と共に何とか現場から逃れるも、気づくとそこはなぜか雪降りしきる昭和十一年の帝都・東京。ホテルではなく、陸軍大将蒲生憲之の屋敷だった。

日本SF大賞受賞の長篇大作。

二.二六事件の日にタイムリープするという、宮部みゆきさんのSF作品。

歴史物の一面もありますが、SF&ミステリーというストーリーで、一気に物語を進めていきます。青春小説としても読め、多面性のある作品として楽しめます。

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4.『ねじの回転』(恩田陸/2002年)

<あらすじ>
近未来。時間遡行装置の発明により、過去に介入した国連は、歴史を大きくねじ曲げたことによって、人類絶滅の危機を招いてしまう。

悲惨な未来を回避するために、もう一度、過去を修復してやり直す。その介入ポイントとして選ばれたのが1936年2月26日、東京「二・二六事件」の早朝。

そして史実にかかわる3人の軍人が使命をおうことになる。過去の修復はできるのか!?

同じく二・二六事件にタイムトラベルした物語を恩田陸さんが描いています。

直木賞作家がともに二・二六事件を題材にしていることは実に興味深く、読み比べてみるのも面白いでしょう。

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5.『地下鉄(メトロ)に乗って』(浅田次郎/1994年)

<あらすじ>
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは30年前の風景。

ワンマンな父に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父に出会う。だが封印された“過去”に行ったため……。

思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。吉川英治文学新人賞に輝く名作。

浅田次郎さんによるタイムスリップ作品。

浅田節全開の泣ける感動ストーリーに、時空という仕掛けを巧みに操り、極上の名作に仕上げています。

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6.『流星ワゴン』(重松清/2002年)

<あらすじ>
死んじゃってもいいかなあ、もう……。

38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。

時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――?

「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

重松清さんによる感動作品。

人生の岐路、そして父と子の関係が読む者の心をとらえて離しません。

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7.『リピート』(乾くるみ/2004年)

<あらすじ>
もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら?

ある日突然の電話で持ちかけられた、夢のような「リピート」の誘いに乗って、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。

ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて……。なぜ、犯人は「リピート」した者を狙うのか? 犯人は十人の中にいるのか?

あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。驚愕のラストは絶対に見逃せない!

乾くるみさんによるタイムスリップ作品。

10ヶ月前に戻った10人が織り成す物語の着地点は驚きに満ちています。

8.『時空旅行者の砂時計』(方丈貴恵/2019年)

<あらすじ>
瀕死の妻のために謎の声に従い、2018年から1960年にタイムトラベルした主人公・加茂。

妻の祖先・竜泉家の人々が殺害され、後に起こった土砂崩れで一族のほとんどが亡くなった「死野の惨劇」の真相の解明が、彼女の命を救うことに繋がるという。

タイムリミットは、土砂崩れがすべてを吞み込むまでの四日間。閉ざされた館の中で起こる不可能犯罪の真犯人を暴き、加茂は2018年に戻ることができるのか!?

“令和のアルフレッド・ベスター”による、SF設定を本格ミステリに盛り込んだ、第29回鮎川哲也賞受賞作。

鮎川哲也賞受賞者の方丈貴恵さんによるタイムトラベル作品。

本格ミステリーとしても楽しめ、終盤の展開やラストの真犯人には驚くばかり。

9.『名前探しの放課後』(辻村深月/2007年)

<あらすじ>
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。

「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ1つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。

「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」2人はその「誰か」を探し始める。

辻村深月さんもタイムスリップ作品を手がけています。

散りばめられた伏線と、終盤に向けての展開はさすがに読ませます。

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10.『タイム・リープ あしたはきのう』(高畑京一郎/1995年)

<あらすじ>
鹿島翔香。高校2年の平凡な少女。

ある日、彼女は昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。

”あなたは今、混乱している。若松くんに相談しなさい……” 若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのかを調べはじめる。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。

”そ、んな……嘘よ……” 第一回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した高畑京一郎がくみ上げる時間パズル。最後のピースが嵌まるとき、運命の秒針が動き出す–。

高畑京一郎さんによるタイムリープ作品。

謎に満ちた冒頭から、ラストに向けてのテンポの良さで一気に読むことができます。読後は爽やかな気分に。



まとめ

  1. 『時をかける少女』(筒井康隆/1967年)
  2. 『時生』(東野圭吾/2005年)
  3. 『蒲生邸事件』(宮部みゆき/2000年)
  4. 『ねじの回転』(恩田陸/2002年)
  5. 『地下鉄(メトロ)に乗って』(浅田次郎/1994年)
  6. 『流星ワゴン』(重松清/2002年)
  7. 『リピート』(乾くるみ/2004年)
  8. 『時空旅行者の砂時計』(方丈貴恵/2019年)
  9. 『名前探しの放課後』(辻村深月/2007年)
  10. 『タイム・リープ あしたはきのう』(高畑京一郎/1995年)

以上の10作を紹介してきました。

どの作品もタイムトラベル、タイムリープなどの設定を生かしつつ、物語としての完成度も非常に高い作品ばかりです。ぜひこの機会に時間旅行を楽しんでみましょう。

ABOUT ME
ノルン
現役小説家。エンタメ作品を中心に著作多数。他の作家さんの新刊情報をメインにお届けします。

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