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【2024年版】宮部みゆき「三島屋シリーズ」の刊行順、読む順番

宮部みゆき「三島屋シリーズ」の刊行順、読む順番


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宮部みゆきさんのライフワークと言われている「三島屋シリーズ」。

江戸で人気の袋物屋である三島屋で行われている〈変わり百物語〉。「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」をルールに「黒白の間」と名づけられた座敷を訪れた客が、聞き手だけに胸にしまってきた怖い話、不思議な話を語っていく連作短編集です。

そんな「三島屋シリーズ」を刊行順に紹介していきます!

なお、読む順番としても刊行順で問題ありません。

「三島屋シリーズ」刊行順(読む順番)

1.『おそろし 三島屋変調百物語事始』(2008年)

<あらすじ>
17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざした。

今は江戸で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦の元で暮らしている。三島屋を訪れる人々の不思議話が、おちかの心を溶かし始める。百物語、開幕!

・第一話「曼珠沙華」
曼珠沙華の花を恐れる建具商がその理由を語る。

・第二話「凶宅」
錠前屋が語った怪しい空き屋敷にまつわる話。

・第三話「邪恋」
幼なじみに許嫁を殺されたおちか自身の告白。

・第四話「魔鏡」
自殺した女の魂がこもった古い鏡にまつわる話。

・第五話「家鳴り」
第二話で語られた空き屋敷事件のその後の顛末。

2.『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』(2010年)

<あらすじ>
一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

ある事件を境に心を閉ざしていたおちかだったが、訪れる人々の不思議な話を聞くうちに、徐々にその心は溶け始めていた。

ある日おちかは、深考塾の若先生・青野利一郎から「紫陽花屋敷」の話を聞く。それは、暗獣“くろすけ”にまつわる切ない物語であった。人を恋いながら人のそばでは生きられない“くろすけ”とは―。三島屋シリーズ第2弾!

・第六話「逃げ水」
水を涸らす〈お早さん〉に憑かれた少年の話。

・第七話「藪から千本」
人形にいつの間にか突き刺さっている針の話。

・第八話「暗獣」
紫陽花屋敷に住みついたまっ黒い化け物の話。

・第九話「吼える仏」
不思議な力を備えた木仏にまつわる話。

3.『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』(2013年)

<あらすじ>
不思議で切ない「三島屋」シリーズ、待望の第三巻

江戸は神田。叔父の三島屋へ行儀見習いとして身を寄せるおちかは、叔父の提案で百物語を聞き集めるが。人気時代小説、待望の第三巻。

・第十話「魂取りの池」
男女の仲を裂く、やきもち焼きの神様の話。

・第十一話「くりから御殿」
からくりのような不思議な山屋敷の話。

・第十二話「泣き童子」
赤ん坊が泣きやまない恐ろしい理由について。

・第十三話〜第十六話「小雪舞う日の怪談語り」
①十人が迷子になってしまう奇妙な家の話。
②風変わりな戒めのある木橋にまつわる話。
③人の病を見抜くことができる目の話。
④病人の体に取り憑いたどす黒い影法師の正体。

・第十七話「まぐる笛」
人を喰らう〈まぐる〉という巨獣の話。

・第十八話「節気顔」
二十四節気の日になると顔が変わる男の話。

Audible版もあります

最初の一冊が無料になる、Audibleの詳しい解説は以下の記事を確認ください。

関連記事>Audible(オーディブル)は耳で読む~朗読者、会員特典、評判、おすすめ作品を紹介

4.『三鬼 三島屋変調百物語四之続』(2016年)

<あらすじ>
亡者が集う家や食いしん坊の守り神。不思議がいっぱい黒白の間へようこそ。

此度の語り手は山陰の小藩の元江戸家老。彼が山番士として送られた寒村で知った恐ろしい秘密とは!? せつなくて怖いお話が満載!

・第十九話「迷いの旅籠」
旅の絵師の行動により死者が帰ってきた村の話。

・第二十話「食客ひだる神」
評判の弁当屋の主人にはあやかしが取り憑いていた。

・第二十一話「三鬼」
山番士として寒村に派遣された侍が鬼に出会った。

・第二十二話「おくらさま」
商家の蔵座敷に住んでいる恐ろしい守り神の話。

5.『あやかし草紙 三島屋変調百物語伍之続』(2018年)

<あらすじ>
江戸は神田の筋違御門先にある袋物屋の三島屋で、風変わりな百物語を続けるおちか。塩断ちが元凶で行き逢い神を呼び込んでしまい、家族が次々と不幸に見舞われる「開けずの間」。

亡者を起こすという“もんも声”を持った女中が、大名家のもの言わぬ姫の付き人になってその理由を突き止める「だんまり姫」。

屋敷の奥に封じられた面の監視役として雇われた女中の告白「面の家」。

百両という破格で写本を請け負った男の数奇な運命が語られる表題作に、三島屋の長男・伊一郎が幼い頃に遭遇した椿事「金目の猫」を加えた選りぬき珠玉の全五篇。

・第二十三話「開けずの間」
行き違い神に取り憑かれ滅んだ一家の話。

・第二十四話「だんまり姫」
あやかしを呼び寄せる声が不思議を起こす話。

・第二十五話「面の家」
世に災いをもたらす面を守る番人とその家の話。

・第二十六話「あやかし草紙」
読んではいけない冊子を写した侍の話。
(同じ顔をした六人の男と結婚した老女の話)

・第二十七話「金目の猫」
十四年前に三島屋を去った金目の白猫の話。

.『黒武御神火御殿 三島屋変調百物語六之続』(2019/12/7発売)

<あらすじ>
江戸は神田の袋物屋・三島屋で続く、一風変わった百物語。

これまで聞き手を務めてきた三島屋主人・伊兵衛の姪のおちかが、めでたく嫁にいったので、次なる聞き手は伊兵衛の次男・富次郎に。

気さくで気がよく旨いもの好き、跡取りではないから「小旦那」と自称する富次郎。おちかが聞き手だったころ、ふとした縁の導きがあって三島屋に入り、百物語の守り役となったお勝。

富次郎が幼いころから三島屋に奉公してきた古参の女中、おしま。この三人で語り手を迎え、新たな百物語の幕が開く。

 

7.『魂手形 三島屋変調百物語七之続』(2021年)

<あらすじ>
嘘も真実も善きも悪しきも、すべてが詰まった江戸怪談の新骨頂!

江戸は神田の三島屋で行われている変わり百物語。

美丈夫の勤番武士は国元の不思議な〈火消し〉の話を、団子屋の屋台を営む娘は母親の念を、そして鯔背な老人は木賃宿に泊まったお化けについて、富次郎に語り捨てる。

 

8.『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』(2022/7/27発売)

<あらすじ>
老人が語る、村を襲う「ひとでなし」の恐怖とは――三島屋シリーズ第八弾!

江戸は神田三島町にある袋物屋の三島屋は、風変わりな百物語をしていることで知られている。語り手一人に聞き手も一人、話はけっして外には漏らさず、「語って語り捨て、聞いて聞き捨て」これが三島屋の変わり百物語の趣向である。

従姉妹のおちかから聞き手を受け継いだ三島屋の「小旦那」こと富次郎は、おちかの出産を控える中で障りがあってはならないと、しばらく百物語をお休みすることに決める。

休止前の最後の語り手は、商人風の老人と目の見えない彼の妻だった。老人はかつて暮らした村でおきた「ひとでなし」にまつわる顛末を語りだす――。

 

9.『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』(2023/7/28発売)

<あらすじ>
行く当てのない女達のため土から生まれた不動明王。悲劇に見舞われた少女の執念が生んだ家族を守る人形。描きたいものを自在に描ける不思議な筆。そして、人ならざる者たちの里で育った者が語る物語。

恐ろしくも暖かい百物語に心を動かされ、富次郎は決意を固める──。

 

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「三島屋シリーズ」ドラマ情報

配信サイト

Amazonプライムビデオ

Amazonプライムビデオ「NHKオンデマンド」で配信されています

NHKオンデマンドですが、「おそろし~三島屋変調百物語~」として配信されています。

U-NEXT

U-NEXT「NHKオンデマンド」で配信されています

U-NEXTも同じくNHKオンデマンドとして配信しています。

まとめ

三島屋シリーズの読む順番は以上のようになります。

今後も続編を期待ですね!

なお、紹介してきたとおり宮部みゆきさんの作品は、Audibleでも読むこと(聴くこと)ができます。最初の一冊は無料で利用できますので、この機会に試してみてはいかがでしょう。

Audibleについては当ブログでも記事にしていますので、参考までに~。

関連記事>Audible(オーディブル)は耳で読む~朗読者、会員特典、評判、おすすめ作品を紹介

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ノルン
現役小説家。エンタメ作品を中心に著作多数。他の作家さんの新刊情報をメインにお届けします。
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