『破門』で第151回直木三十五賞(2014年)を受賞した黒川博行さん。ハードボイルドな作風で知られる人気作家です。
そんな黒川博行さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
黒川博行の単行本新刊情報
1.『そらそうや』(2024/10/8発売)
最新刊、エッセイ
中央公論新社
<あらすじ>
麻雀や将棋、競輪や競馬、そして株。長くたしなんできた賭け事のこと、オカメインコのマキや庭の生きものたちとの日々、そして自作解説などを交え40年の作家生活を振り返るエッセイ集。巻末に東野圭吾との対談「僕は運が強いんです」を収録。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『悪逆』(2023/10/6発売)
朝日新聞出版
<あらすじ>
周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。警察は犯行手口の違いから同一犯による可能性はないと判断するが、いずれも初動捜査で手詰まりとなる。
犯人像を掴むことができないまま、さらには戦時中に麻薬密売組織に関わり、政治家とも昵懇だった新興宗教の宗務総長が殺害される。警察の動きを攪乱しながら凶行を続ける男の目的はどこにあるのか?
舘野と玉川は、凶悪な知能犯による完全犯罪を突き崩すことができるのか?
3.『連鎖』(2022/11/21発売)
中央公論新社
<あらすじ>
食品会社の社長・篠原の遺体が高速道路の非常駐車帯で見つかった。手形が不渡りになり、自殺の恐れがあると、妻からの捜索願を受理していた大阪・京橋署の上坂と磯野は、自殺とみて捜査を始める。
篠原をめぐる人間関係、巨額の保険金、そして手形の行方……絡まりもつれ合う糸をほぐすような調査から見えてくる真相、その連鎖から浮かび上がる複数の事件は。
4.『熔果』(2021/11/18発売)
新潮社
<あらすじ>
5億の金塊を追う堀内と伊達に、西日本中のワルが襲い掛かる――暴力と混沌の中でしか生きられない男たちを描くノワール小説の最高峰
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『騙る』(2020/12/14発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の絵や裂…古美術業界の儲け話にたかる人々を描く、傑作ミステリー連作集。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
黒川博行の文庫本新刊情報
1.『熔果』(2024/11/28発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
博多駅付近で発生した五億円相当の金塊強奪事件。堀内信也は競売屋・ヒラヤマ総業調査員の伊達誠一に誘われ、金塊の行方を追うことに。二人は大阪府警の元刑事で現在もバディを組んでいるのだ。関西、九州、中部をBMWで駆け抜けながら、堀内と伊達は、ヤクザ、半グレ、ブローカー、汚職警官らと対決してゆく。頭脳と暴力の〝捜査〟から浮かび上がった闇の構図とは──。
痛快無比のクライム・サスペンス!
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『[新装版]暗礁』(2024/10/10発売)
幻冬舎
<あらすじ>
忌み嫌うヤクザの桑原に代打ちを頼まれ、建設コンサルタントの二宮が挑んだ賭け麻雀。大勝に喜ぶも実態は奈良県警交通部幹部をもてなす東西急便による接待麻雀だった。警察ともたれあう、この大手運送会社の巨額の裏金にシノギの匂いを嗅ぎつける桑原。彼に唆されて二宮も闇の金脈に近づく……。
大ベストセラー「疫病神」シリーズ、屈指の傑作。
2005年刊行作品の文庫新装版です。
3.『騙る』(2023/12/6発売)
短編集
文藝春秋
<あらすじ>
技術の粋を集めて作ったヴィンテージアロハの精巧な偽物を売り捌く男は、やがて……(「ヒタチヤ ロイヤル」)。素人の蔵から出た重文級の屏風。協力者を仕立て、安く買い叩こうとするが(「栖芳写し」)。
古美術業界を舞台に、尽きることのない人間の欲望と騙し合いを描く、著者十八番の傑作美術ミステリー連作集。
2020年刊行作品の文庫版です。
4.『暗闇のセレナーデ』(2022/10/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
美大生の冴子は同級生の美和に連れられ、有名彫刻家に嫁いだ美和の姉・雅子の暮らす豪邸に訪れる。そこで2人が発見したのは、ガスが充満したアトリエに瀕死状態で倒れている雅子の姿だった。なんとか外に運び出すも、目を離した隙にアトリエはなぜか密室状態に。犯行を疑われる義兄も失踪し、自殺か他殺かすら判然としない中、冴子と美和は独自の調査を開始するが……。
何度も覆る推理と巧妙なトリックが魅力の本格ミステリ。
1985年刊行作品の文庫新装版です。
5.『桃源』(2022/9/16発売)
集英社
<あらすじ>
沖縄の互助組織、模合。グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。
どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった――。
遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。著者過去作の『落英』に登場した上坂が新たに組んだ相方は沖縄出身の色男・新垣。新結成の警察コンビが事件の謎に迫る!
「黒豆コンビ」、「ブンと総長」など初期警察小説から三十余年、黒川博行の新たな正統警察捜査小説シリーズ、ここに誕生。刑事・新垣遼太郎×上坂勤が南西諸島を舞台とするトレジャーハント事件に挑む。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■文庫本新刊
- 『熔果』(2024/11/28発売)
- 『[新装版]暗礁』(2024/10/10発売)
- 『騙る』(2023/12/6発売)
- 『暗闇のセレナーデ』(2022/10/24発売)
- 『桃源』(2022/9/16発売)
比較的コンスタントに刊行している黒川博行さん。新作が楽しみです。
それでは、良い読書体験を!
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