2002年に「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を受賞した吉田修一さん。
そんな吉田修一さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
吉田修一の単行本新刊情報
1.『罪名、一万年愛す』(2024/10/18発売)
最新刊
KADOKAWA
<あらすじ>
横浜で探偵業を営む遠刈田蘭平のもとに、一風変わった依頼が舞い込んだ。九州を中心にデパートで財をなした有名一族の三代目・豊大から、ある宝石を探してほしいという。宝石の名は「一万年愛す」。ボナパルト王女も身に着けた25カラット以上のルビーで、時価35億円ともいわれる。蘭平は長崎の九十九島の一つでおこなわれる、創業者・梅田壮吾の米寿の祝いに訪れることになった。
豊大の両親などの梅田家一族と、元警部の坂巻といった面々と梅田翁を祝うため、豪邸で一夜を過ごすことになった蘭平。だがその夜、梅田翁は失踪してしまう……。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『永遠と横道世之介』(2023/5/26発売)
毎日新聞出版
<あらすじ>
39歳になったカメラマン・横道世之介が暮らすのは、東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」。元芸者の祖母が始めた下宿を切り盛りするあけみちゃん、最古参の元芸人の営業マン礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻くんらとゆるーっと暮らす毎日に、唐突に知り合いのベテラン教師ムーさんの引きこもりの息子一歩が入居することになって……。
下宿仲間たちと繰り広げる、温かくてしょっぱい人間ドラマ。
3.『ミス・サンシャイン』(2022/1/7発売)
文藝春秋
<あらすじ>
大学院生の岡田一心は、ハリウッドで活躍した伝説の女優「和楽京子」と出会った。一心は、気がつけば、彼女のことばかり考えていた。
4.『オリンピックにふれる』(2021/10/4発売)
短編集
講談社
<あらすじ>
香港、上海、ソウル、そして東京――分断された世界に、希望は生き残れるか?小説だから見えてくる、光と翳のオリンピック。変貌をとげるアジアの街で、人生の岐路に揺れる若者たち。コロナ下の東京に、オリンピックの幕が上がる。
2021年夏、東京オリンピックと同時進行で新聞連載された話題作「オリンピックにふれる」をふくむ注目の最新小説集!
5.『ブランド』(2021/7/30発売)
短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
数々の文学賞を受賞し、世界からも注目を受ける作家・吉田修一が20年の間に一流ブランドとコラボで描いてきた作品集。ジュエリー、車、家電、シャンパン……広告だからこそ浮かび上がる、贅沢な物語。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
吉田修一の文庫本新刊情報
1.『ブランド』(2024/4/25発売)
文庫最新刊、短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
「ねえ。『喜び』って言葉から、どんな風景をイメージする?」風呂上がりの妻から唐突な質問を受けた慎一は、眼を閉じてみると、ふいにひとつの景色が見えてきた。海から眺める東京に似た大都市。同じく想像したらしい妻は、自分は空にいるという。(「ティファニー2021」)
一流ブランドには物語があり、人生の一瞬を輝かせる。著者が20年をかけてその一瞬を切り取ってきた珠玉の作品集。
2021年刊行作品の文庫版です。
2.『素晴らしき世界 ~もう一度旅へ』(2023/10/20発売)
エッセイ
集英社
<あらすじ>
お茶会の奥深さを知り、各地のリゾートで五感を刺激され、湖の静かな佇まいに惹かれる。さまざまな事情や制約があろうとも、旅とともにある日々から得た活力が、これまでの創作活動につながってきた。世界は完璧ではない。しかしこの青空の下、世界は素晴らしく、美しい。それを教えてくれる旅こそが人生を豊かにしてくれるのだ──。
15年にわたり続いた機内誌エッセイ、ここに堂々完結。
3.『ぼくたちがコロナを知らなかったころ』(2023/8/21発売)
エッセイ
集英社
<あらすじ>
充実の上海ブックフェア、NYのテニス観戦、そして愛猫の金ちゃん銀ちゃんのこと……。ANA機内誌連載エッセイ、いきなり文庫化!
4.『湖の女たち』(2023/7/28発売)
新潮社
<あらすじ>
湖畔の老人介護施設「もみじ園」で、寝たきりの男性が人工呼吸器を外されて殺された。捜査にあたった刑事は施設で働く女性と出会うが、極限状態の取り調べの中で、二人はいつしかインモラルな関係に溺れていく。もっと最低なことをして、もっと汚してほしい……。
一方、事件を取材する週刊誌記者は、死亡した男性がかつて旧満州ハルビンで人体実験にかかわっていたことを突きとめる。やがて警察の腐敗も浮かび上がるが、編集幹部からは突然、取材の中止を命じられるのだった。一体誰が意識もまばらな寝たきりの老人を、あざ笑うかのように死なせたのか?
吸い寄せられるように湖に集まる男たち、女たち、そしてーー。圧倒的な自然が悪も善も美もすべて呑み込んでいく結末に、読後あなたは言葉を失う! 悪と欲望を描き尽くした極限の黙示録。
2020年刊行作品の文庫版です。
5.『逃亡小説集』(2022/9/21発売)
短編集
KADOKAWA
<あらすじ>
「もう、逮捕でもなんでもしてくれんね」高校卒業後、地元の北九州を出て職を転々としてきた福地秀明。特に悪いことをした覚えもないのに不幸続きで、年老いた母親と出口のない日々を送る秀明は、一方通行違反で警察に捕まった時、ついに何かがあふれてしまった。そのまま逃走を始めた秀明は……(「逃げろ九州男児」)。
職を失った男、教師と元教え子、転落した芸能人、失踪した郵便配達員――日常からの逸脱を描く4つの物語。
2019年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『罪名、一万年愛す』(2024/10/18発売)
- 『永遠と横道世之介』(2023/5/26発売)
- 『ミス・サンシャイン』(2022/1/7発売)
- 『オリンピックにふれる』(2021/10/4発売)
- 『ブランド』(2021/7/30発売)
■文庫本新刊
- 『ブランド』(2024/4/25発売)
- 『素晴らしき世界 ~もう一度旅へ』(2023/10/20発売)
- 『ぼくたちがコロナを知らなかったころ』(2023/8/21発売)
- 『湖の女たち』(2023/7/28発売)
- 『逃亡小説集』(2022/9/21発売)
コンスタントに作品に作品を発表している吉田修一さん。次作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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