1987年までに6度も芥川賞候補となりつつも、残念ながら受賞に至らなかった島田雅彦さんですが、今なお精力的に作品を発表し続けています。
そんな島田雅彦さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
それでは、簡単なあらすじを含めてそれぞれ見ていきましょう。
島田雅彦の単行本新刊情報
1.『大転生時代』(2024/8/23)
最新刊
文藝春秋
<あらすじ>
自分の本当の居場所はここじゃない。
自分にはもっとふさわしい世界がある。そう思っている方は、転職、転校、移住もいいけど、思い切って転生!
ある夜、横溝時雨が町中華で再会した中学時代の旧友・三浦杜子春は、自分を「子どもの国」バルナランドからの転生者だと語った。
半信半疑で杜子春に関わるうち、時雨は新橋の雑居ビルを拠点にひそかに活動する「転生者支援センター」にたどりつき、想像を絶する冒険が始まる――
ライトノベル的想像力の彼方へ読者を運ぶ本格S F長篇。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『散歩哲学【NFT電子書籍付】: よく歩き、よく考える』(2023/5/26発売)
新書、エッセイ
早川書房
<あらすじ>
人類史は歩行の歴史であり、カントや荷風ら古今東西の思想家・文学者も散歩を愛した。毎日が退屈なら、自由を謳歌したいなら、インスピレーションを得たいなら、ほっつき歩こう。新橋の角打ちから屋久島の超自然、ヴェネチアの魚市場まで歩き綴る徘徊エッセイ。アプリ上で読むことができ、譲渡・売買可能なNFT電子書籍付。
特典として動画「島田雅彦と行く東京散歩」を収録。
3.『時々、慈父になる。』(2023/5/26発売)
集英社
<あらすじ>
時は1991年、島田雅彦30歳。バブルは崩壊したとは言え、執筆の他にも世界中を旅する仕事が続く中、妻の妊娠が判明する。夫は、子育てに適した新居を探し、子どもの名前を考える。「永遠に実現しない希望」を意味する弥勒菩薩からミロクと名付け、生後間もない頃から世界中へと連れ回し、家族の記憶はいつも旅の記憶。
自由奔放に子どもを育てたいと思いながらも、お受験へ。入園式当日に朝帰りをしたのは、父だったからか、作家だったからか。
息子が生まれ、世界が一変したはずの作家による自伝的父子小説。
4.『小説作法XYZ』(2022/5/25発売)
創作講座
新潮社
<あらすじ>
小説を書くことは、究極の自由を求めること。作家生活40年の経験と知識を一冊に集大成。
プロになる道筋をすべて明かした創作講座!
5.『パンとサーカス』(2022/3/24発売)
講談社
<あらすじ>
政治的関心を失った民衆には、食料(パン)と見世物(サーカス)を与えておけば支配は容易い。戦争、犯罪、天災、疫病――どれもがサーカスとなる。ヤクザの二代目、右翼のフィクサー、内部告発者、ホームレス詩人……世直しか、テロリズムか? 諦めの横溢する日本で、いざ、サーカスの幕が上がる!
「私の暴走にどうかお付き合いください」 ――島田雅彦
不正隠蔽の犠牲となった父親の復讐を果たすため、CIAエージェントになった男は、日・米両政府の表と裏を巧みに欺き、いつしか日本国民の仇をとる。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
島田雅彦の文庫本新刊情報
1.『パンとサーカス』(2024/10/16発売)
文庫最新刊
講談社
<あらすじ>
父の復讐のためCIAエージェントになった男は、日米両政府の表と裏を巧みに欺き「その時」が訪れるのを待つ。親友のヤクザ二代目、聖母のごとき介護ヘルパー、ホームレス詩人、告発者、大物フィクサーらが集い引き起こされるのは世直しか、テロリズムか?
いざ、サーカスの幕が上がる。壮大な政治冒険小説(エンターテインメント)。
2.『好色一代男』(2023/11/7発売)
河出書房新社
<あらすじ>
生涯で戯れた女性は三七四二人、男性は七二五人。伝説の色好み・世之介の一生を描いた江戸の名作が、島田雅彦の現代語訳で蘇る!
3.『君が異端だった頃』(2022/8/19発売)
集英社
<あらすじ>
「誰にでも少年時代はあるが、誰もがそれに呪われている。」3月生まれの幼年期から、めくるめく修業時代を経て、『優しいサヨクのための嬉遊曲』での鮮烈なデビューへと――。
「オレは必ず小説家になり、空回りと空騒ぎに終始した恥ずべき高校時代を全て書き換えてやる」と誓った高校時代。「英語とロシア語両方できれば、世界の美女の半分に自分の思いを伝えられる」とロシア語漬けの大学時代。ソビエト留学中に知り合った男性に、小説を持ち込むことを勧められ、『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー後、芥川賞候補になるも、その後5回も落選するとは想像もしなかった。
そして、酒の席で知り合った文豪たち――埴谷雄高、大岡昇平、安部公房、後藤明生、古井由吉、中上健次たち――は、君に伝統を保守する正統なんか目指さずに異端のままでいよ、と教えられた。そしてその間に繰り広げられた、妻がある身の最低男による華麗なる遍歴と、不埒な煩悶に翻弄される日々……。
デビューから36年を経た著者が赤裸々に物語る、自伝的青春「私」小説!
2019年刊行作品の文庫版です。
4.『絶望キャラメル』(2022/2/8発売)
河出書房新社
<あらすじ>
破産寸前の地方都市に流れ着いた、ひとりの新米坊主。町の再建を賭け、坊主と4人の天才高校生が暴れ回る、ディストピア青春小説。
2018年刊行作品の文庫版です。
5.『カタストロフ・マニア』(2020/10/15発売)
新潮社
<あらすじ>
治験のアルバイトに参加していた青年・シマダミロク(26)が病院のベッドで目覚めると、病院内はおろか、街中から人の姿が消えていた――。事態の究明に奔走するミロクは、やがてコロナ質量放出(太陽の「しゃっくり」)が原因で地球規模の大停電が起こったこと、それによりライフラインの停止、原発危機、新型ウイルスによる感染症の蔓延が同時に引き起こされたことを知る。
要人たちは身を潜め、人工知能が新世界の構築を推進している。ほんとうにこのまま、文明は滅び、人類は淘汰されていくしかないのか?
前代未聞、絶体絶命、今世紀最大の危機に一人のゲーマーが立ち向かう!
2017年刊行作品の文庫版です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『大転生時代』(2024/8/23)
- 『散歩哲学【NFT電子書籍付】: よく歩き、よく考える』(2023/5/26発売)
- 『時々、慈父になる。』(2023/5/26発売)
- 『小説作法XYZ』(2022/5/25発売)
- 『パンとサーカス』(2022/3/24発売)
■文庫本新刊
- 『パンとサーカス』(2024/10/16発売)
- 『好色一代男』(2023/11/7発売)
- 『君が異端だった頃』(2022/8/19発売)
- 『絶望キャラメル』(2022/2/8発売)
- 『カタストロフ・マニア』
(2020/10/15発売)
コンスタントに作品を発表している島田雅彦さん。新作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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