2000年代:17作品
31.『ぼんくら』(2000年)
時代物
<あらすじ>
「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」――江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。その後、評判の良かった差配人が姿を消し、三つの家族も次々と失踪してしまった。いったい、この長屋には何が起きているのか。
ぼんくらな同心・平四郎が動き始めた。著者渾身の長編時代ミステリー。
当ブログの宮部みゆきオススメ20作に選出しています。
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関連記事>32.『あやし ~怪~』(2000年)
時代物
短編集
<あらすじ>
どうしたんだよ、震えてるじゃねえか。悪い夢でも見たのかい……。月夜の晩の、江戸にまつわる本当に恐い恐い怪談の数々を描いた江戸ふしぎ噺。その話がどういうふうに終わるのか、ちゃんと聞いたのか?
33.『模倣犯』(2001年)
<あらすじ>
墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。
ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔、いよいよ開幕!
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関連記事>34.『R.P.G.』(2001年)
<あらすじ>
住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー!
35.『ドリームバスター』(2001年)
ファンタジー
<あらすじ>
8歳のクリスマス・イブ、道子の隣家が火事で燃えた。炎の中で踊る奇怪な人影を、再び見たのは娘の真由と同じ夢の中だった。怖しい影は二人を追いかけてきた。その時助けが…。悪夢のなかで、追いかけられたことはありませんか?
16歳のシェンと師匠のマエストロが、あなたとともに、あなたを救うために闘う愛と冒険の物語。
36.『あかんべえ』(2002年)
時代物
<あらすじ>
江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。
しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった――。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか?
37.『ブレイブ・ストーリー』(2003年)
ファンタジー
<あらすじ>
小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。大きな団地に住み、ともに新設校に通う親友のカッちゃんがいる。街では、建設途中のビルに幽霊が出るという噂が広がっていた。
そんなある日、帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。
これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!
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38.『ドリームバスター2』(2003年)
ファンタジー
<あらすじ>
あなたの悪夢退治します! 16歳のシェンと師匠のマエストロ二人のドリームバスターが、地球とは別の位相に存在する惑星テーラから、地球人の夢の中に潜り込んでいる懸賞金のかかった凶悪犯を退治しにやってきた。今度のミッションは、シェンにとってどうも、苦手だった。村野理恵子という極度に他人を恐れる20歳のOLの夢のなかだ。
彼女は殺人事件の目撃証言をしたことがあり、それ以来、誰かが心の中で話し掛けてくるという。自分が目撃したのは、本当に犯人なのか?落ち込む彼女に苛立ちつつ、シェンは彼女の悪夢に同調してしまう。
というのは、無意識にシェンの母親ローズを、思い出しているようだ。実はローズは、D・Bのターゲットでもある凶悪犯の一人だった……。
39.『誰か Somebody 』(2003年)
<あらすじ>
今多コンツェルン広報室の杉村三郎は、事故死した同社の運転手・梶田信夫の娘たちの相談を受ける。亡き父について本を書きたいという彼女らの思いにほだされ、一見普通な梶田の人生をたどり始めた三郎の前に、意外な情景が広がり始める―。
稀代のストーリーテラーが丁寧に紡ぎだした、心揺るがすミステリー。
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関連記事> 関連記事>40.『ICO(イコ) ―霧の城― 』(2004年)
<あらすじ>
霧の城が呼んでいる、時が来た、生贅を捧げよ、と。イコはトクサ村に何十年かに一人生まれる角の生えたニエの子。その角を持つ者は「生贅の刻」が来たら、霧の城へ行き、城の一部となり永遠の命を与えられるという。
親友トトによって特別な御印を得たイコは「必ず戻ってくる」と誓い、村を出立するが―。
41.『日暮らし』(2004年)
時代物
<あらすじ>
十八年前に生き別れた母と子。聞きたいことは山ほどあった。それなのに。佐吉が人を殺めた疑いで捕らえられた。しかも殺した相手は実の母、葵だという。生き別れた親子に何があったのか。
「この世のことを一人で全部背負(しょ)い込むわけにはいかないんだよ」。辛くても悲しくても決して消えてなくならない遺恨と嘘。本所深川の同心、平四郎と超美形の甥っ子、弓之助は真実を探り始める。
42.『孤宿の人』(2005年)
時代物
<あらすじ>
北は瀬戸内海に面し、南は山々に囲まれた讃岐国・丸海藩。江戸から金比羅代参に連れ出された九歳のほうは、この地に捨て子同然置き去りにされた。幸いにも、藩医を勤める井上家に引き取られるが、今度はほうの面倒を見てくれた井上家の琴江が毒殺されてしまう。
折しも、流罪となった幕府要人・加賀殿が丸海藩へ入領しようとしていた。やがて領内では、不審な毒死や謎めいた凶事が相次いだ。
43.『ドリームバスター3』(2006年)
ファンタジー
<あらすじ>
シェンとマエストロのドリームバスターの物語はいよいよ佳境にさしかかる。現代地球の日本に出現した彼らは!? 待望の書き下し、最新刊!
44.『名もなき毒』(2006年)
<あらすじ>
今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が注目を集めていた。
人の心の陥穽を圧倒的な筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
吉川英治文学賞受賞作です。
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関連記事> 関連記事>45.『ドリームバスター4』(2007年)
ファンタジー
<あらすじ>
“時間鉱山”に迷いこんでいたヒロム少年と、心中を果たせなかったカップルは生還できるのか?アクション・ファンタジー巨編、待望の第4弾。
46.『楽園』(2007年)
<あらすじ>
未曾有の連続誘拐殺人事件(「模倣犯」事件)から9年。取材者として肉薄した前畑滋子は、未だ事件のダメージから立ち直れずにいた。そこに舞い込んだ、女性からの奇妙な依頼。
12歳で亡くした息子、等が“超能力”を有していたのか、真実を知りたい、というのだ。かくして滋子の眼前に、16年前の少女殺人事件の光景が立ち現れた。
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関連記事>47.『おそろし 三島屋変調百物語事始』(2008年)
時代物
短編集
<あらすじ>
17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざした。今は江戸で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦の元で暮らしている。三島屋を訪れる人々の不思議話が、おちかの心を溶かし始める。百物語、開幕!
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関連記事> 関連記事>48.『英雄の書』(2009年)
<あらすじ>
森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。「ヒロキは『エルムの書』に触れたため、“英雄”に憑かれてしまった」。
大叔父の別荘から彼が持ち出した赤い本がそう囁いていた。友理子は兄を救い出すべくたった一人で、英雄が封印されていた“無名の地”へと果敢に旅立った。
2000年代はここまで。続いて2010年代に入ります。