2002年に『あかね空』で第126回直木賞を受賞した山本一力(やまもと・いちりき)さん。人情あふれる時代物の名手です。
そんな山本一力さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
山本一力の単行本新刊情報
1.『たすけ鍼 天神参り』(2023/11/7発売)
最新刊
朝日新聞出版
<あらすじ>
染谷の一人娘のいまりは、辰巳芸者をやめて父の稼業を継ぐ決意を固める。染谷の下で日々きびしい修業に明け暮れるいまりだが……。一方、いまりの兄・勘四郎は己の生きる目的を探しあぐねていた。季節ごとの江戸情緒も巧みに織り込まれた、好評シリーズ第3弾。
単行本はこちらが最新刊になります。
2.『亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ』(2023/7/5発売)
潮出版社
<あらすじ>
中国大陸に進出したイギリス、ドイツ、フランスをはじめとする西洋列強は、中国各地で分割支配を強めていた。そんな列強諸国に対抗すべく、「扶清滅洋(清を扶け西洋を滅ぼす)」のスローガンを掲げた「義和団」を名乗る集団が、山東省での暴動をきっかけに各地に広がり、社会は不安定な状況であった。
そんななか、杭州・西湖のほとりにある孤山に暮らす数え年で二十一歳の丁仁は、金石学者である父・丁立誠の後を継ぎ、学究に勤しんでいた。
ある日、生薬である「竜骨」に神秘的な図形や文字のようなものが刻まれていて、北京で騒動になっていることを耳にした丁仁は、丁家にかねてから出入りする北京在住の雑貨商人・元突聘に、その子細を尋ねようとする──。
3.『ひむろ飛脚』(2023/5/31発売)
新潮社
<あらすじ>
嘉永六年元日の加賀藩は苦悩していた。異例の暖冬で氷が作れず、しかし今夏行う将軍への「氷献上」に失敗は許されない。窮状を知った御用飛脚宿・浅田屋は氷の入手、献上日の変更、他藩への協力要請、保冷箱開発と次々現れる難問に知恵と情熱で立ち向かう。
4.『花だいこん』(2023/3/23発売)
光文社
<あらすじ>
一膳飯屋「だいこん」を知人に譲ったつばきは、父安治と母みのぶと、新たな三人暮らしを始めた。不景気風が吹く江戸の商いはどこも経営不振でどの店も苦労していた。ある日、富岡八幡宮に参拝した安治は、薬種問屋「蓬萊屋」が看板の思案を求めていることを知り、渡世人の弐蔵と講釈師で絵心のある三太郎を仲間に、巨大提灯という壮大なスケールの看板を提案する。
果たして一世一代のその勝負、勝ち取ることができるのか!
5.『固結び 損料屋喜八郎始末控え』(2023/1/25発売)
文藝春秋
<あらすじ>
初午の真夜中、水垢離に臨もうとしていた喜八郎たちのすぐそばで、男女が川に飛び込んだ。たまさか女を助けた喜八郎は、ふたりが奉公先の賭場で恋仲になった挙げ句に心中を図ったと知る。賭場で恋仲はご法度だが、なんとか女を救おうと、喜八郎は賭場の貸元と直談判に及ぶが……。そして喜八郎と秀弥の恋の行方にも新たな展開が!
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
山本一力の文庫本新刊情報
1.『千両かんばん』(2024/9/6発売)
文庫最新刊
朝日新聞出版
<あらすじ>
親方の急死により秘伝の継承が叶わず、工房を放逐された若き看板職人の武市。一方、弟分が手掛けた仕事は大評判に。鬱屈した日々を過ごすなか、起死回生を狙う武市は奇想天外なアイデアを思いつく。
深川の気風、人情あふれた長編時代小説。
2013年の作品の文庫版です。
2.『背負い富士』(2024/2/22発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
船頭の息子に産まれた長五郎は、米穀商である養家が没落したことで、腕一本でのし上がっていくことを決意する。“清水の次郎長”と呼ばれる伝説の博徒の生き様を描き切った、山本一力の渾身作。
2006年の作品の文庫新装版です。
3.『湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳』(2024/1/23発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
〈村田屋〉は、江戸で一番と名高い眼鏡屋。あるじの長兵衛の知恵は、困り事を抱える人から頼りにされている。懇意の十手持ちの新蔵に誘われ、長兵衛は王子村の旅籠を訪れた。夕餉の湯豆腐の美味しさに感激し、夢見心地でくつろいでいたところ、突如自身番に引き立てられてしまう。二人には、とある嫌疑がかけられているというが……。
すぐれた頭脳と家宝の天眼鏡であらゆる事件を解決する。謎と人情が溢れる絶品時代小説。
2021年の作品の文庫版です。
4.『早刷り岩次郎 新装版』(2023/12/7発売)
朝日新聞出版
<あらすじ>
知恵と度胸と職人魂で 瓦版作りに命を賭ける!深川で版木彫りと摺り業を営んできた釜田屋岩次郎。 安政の地震と大火ののち、 画期的な瓦版「早刷り」を世に届けようと立ち上がる。 それを快く思わない本所の瓦版屋・初田屋昌平は 悪辣な妨害に動く。
生きるうえで大事なのは誇りか、算盤か。 胸のすく長編時代小説。
2008年の作品の文庫新装版です。
5.『落語小説集 子別れ』(2023/7/6発売)
短編集
小学館
<あらすじ>
直木賞作家による、落語「人情小説」集!●子別れ
腕の良い大工だが呑兵衛の熊五郎。呑み過ぎないよう妻のおとくに釘を刺されていたが、棟梁に前借りした50万円を、遊郭ですべて溶かしてしまった。愛想をつかしたおとくは、一粒種の亀吉を連れて出て行ってしまう。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『たすけ鍼 天神参り』(2023/11/7発売)
- 『亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ』(2023/7/5発売)
- 『ひむろ飛脚』(2023/5/31発売)
- 『花だいこん』(2023/3/23発売)
- 『固結び 損料屋喜八郎始末控え』(2023/1/25発売)
■文庫本新刊
- 『千両かんばん』(2024/9/6発売)
- 『背負い富士』(2024/2/22発売)
- 『湯どうふ牡丹雪 長兵衛天眼帳』(2024/1/23発売)
- 『早刷り岩次郎 新装版』(2023/12/7発売)
- 『落語小説集 子別れ』(2023/7/6発売)
コンスタントに作品を発表し続けている山本一力さん。新作が楽しみですね。
それでは、良い読書体験を!
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