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直木賞作家の宮部みゆきさんは、実に6回目の直木賞ノミネートで受賞を果たしました。
受賞作品は『理由』ですが、それまでの5作品を含めて紹介いたします!
いずれも力作で、直木賞受賞作レベルであることは間違いなし。この機会に候補作も読んでみてもいいかもしれませんね。
宮部みゆきの直木賞受賞作品
第120回直木賞受賞作:『理由』(1998年)
<あらすじ>
東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。
ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。
第120回直木賞(平成10年/1998年下期)の受賞作品です。
当然ながら、宮部みゆきさんの代表作品のひとつです。
あらすじにもあるように、殺人事件を発端とした物語は、人の心の暗部を見事に描写していきます。まさに宮部みゆきの真骨頂が存分に発揮された作品です。
なお、
- 第17回日本冒険小説協会大賞国内部門大賞受賞
- 「週刊文春ミステリベスト10」1位
- 「このミステリーがすごい! 」3位
- 「本格ミステリ・ベスト10」13位
というように、各賞でも大いに評価された作品です。宮部みゆき作品を読むなら、まずはこの作品を読んでみましょう!
当ブログの宮部みゆきオススメ20作にも選出しています。
宮部みゆきの名作を読むなら~おすすめ20作品ランキングを紹介
関連記事>ちなみにこの120回直木賞は東野圭吾さんの『秘密』も候補作でした。
宮部みゆきの直木賞候補作品
さて、ここからは候補作品を紹介していきます。
いずれもハイレベルな作品ばかりですので、『理由』を読んだ後は、これらの候補作に取りかかってもよさそうですね。
第105回直木賞候補作:『龍は眠る』(1991年)
SF
<あらすじ>
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ……
- 日本推理作家協会賞受賞
- 「週刊文春ミステリベスト10」8位
- 「このミステリーがすごい! 」4位
といった実績を残した作品です。
当ブログの宮部みゆきオススメ20作にも選出しています。
宮部みゆきの名作を読むなら~おすすめ20作品ランキングを紹介
関連記事>第106回直木賞候補作:『返事はいらない』(1991年)
短編集
<あらすじ>
失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。切なくあたたかい「ドルシネアにようこそ」など6編を収録。
日々の生活と幻想が交錯する東京。街と人の姿を鮮やかに描き、爽やかでハートウォーミングな読後感を残す。宮部みゆきワールドを確立し、その魅力の全てが凝縮された山本賞受賞前夜の作品集。
- 「このミステリーがすごい! 」20位
という実績があります。
当ブログの宮部みゆきオススメ20作にも選出しています。
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関連記事>第108回直木賞候補作:『火車』(1992年)
<あらすじ>
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。
山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
- 山本周五郎賞受賞
- 「週刊文春ミステリベスト10」1位
- 「このミステリーがすごい! 」2位
この実績でも直木賞は受賞できませんでした。
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関連記事>最初の一冊が無料になる、Audibleの詳しい解説は以下の記事を確認ください。
Audible(オーディブル)は耳で読む~朗読者、会員特典、評判、おすすめ作品を紹介
関連記事>第115回直木賞候補作:『人質カノン』(1996年)
短編集
<あらすじ>
「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。
こちらは直木賞候補以外の実績はありませんでした。
第116回直木賞候補作:『蒲生邸事件』(1996年)
SF
<あらすじ>
一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。目の前に現れた時間旅行の能力を持つという男と共に何とか現場から逃れるも、気づくとそこはなぜか雪降りしきる昭和十一年の帝都・東京。ホテルではなく、陸軍大将蒲生憲之の屋敷だった。
日本SF大賞受賞の長篇大作。
- 日本SF大賞受賞
- 「週刊文春ミステリベスト10」3位
- 「このミステリーがすごい! 」4位
といった実績を残した作品です。
当ブログの宮部みゆきオススメ20作に選出しています。
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関連記事>しかしこの4回後の第120回直木賞で『理由』が見事受賞となりました。
まとめ
順風満帆に思える宮部みゆきさんですが、直木賞受賞は大変なことだとわかりました。
あらためて振り返ってみましょう。
6回の候補で7年の歳月を費やしています。しかしそれだけの間も候補に挙げられ続けたということは、レベルの高い作品を生み出したからこそと言えます。
これから宮部みゆき作品を読みたい方、または次に何を読もうか考えている方は、直木賞に縁のある作品から読んでみるのもよさそうですね!
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