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東野圭吾の直木賞受賞作品、直木賞候補作品全6作を紹介

東野圭吾の直木賞受賞作品、直木賞候補作品全6作を紹介

直木賞作家の東野圭吾さんは、実に6回目の直木賞ノミネートで受賞を果たしました。

受賞作品は『容疑者Xの献身』ですが、それまでの5作品を含めて紹介いたします!

いずれも力作で、直木賞受賞作レベルであることは間違いなし。この機会に候補作も読んでみてもいいかもしれませんね。

東野圭吾の直木賞受賞作品

第134回直木賞受賞作:『容疑者Xの献身』(2005年)

<あらすじ>
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。

彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

第134回直木賞(平成17年/2005年下期)の受賞作品です。

あまりにも有名な作品ですね。

あらすじにもあるように、完全犯罪を見破るという展開です。しかしその動機の切なさ、悲しさが「献身」というタイトルでよく表されています。

ガリレオシリーズ第3作目なので、可能なら1作目から読んでいきたいところ。とはいえ私は本作を最初に読みましたが、とくに問題ありませんでした。

なお、

  • 第6回本格ミステリ大賞受賞
  • 「本格ミステリ・ベスト10」1位
  • 「このミステリーがすごい! 」1位
  • 「週刊文春ミステリベスト10」1位
  • エドガー賞(MWA主催)候補作

というように、あらゆる賞を総なめしたモンスター作品。

東野圭吾作品を読むなら、まずはこの作品を読んでみましょう!



東野圭吾の直木賞候補作品

さて、ここからは候補作品を紹介していきます。

いずれもハイレベルな作品ばかりですので、『容疑者Xの献身』を読んだ後は、これらの候補作に取りかかってもよさそうですね。

第120回直木賞候補作:『秘密』(1998年)

<あらすじ>
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。

妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。

東野圭吾がブレイクするきっかけとなった作品で、初の直木賞候補作。

純然たるミステリーではなく、ファンタジーテイストな物語ですが、主人公への感情移入は東野圭吾の数多い作品群の中でも突出しています。

ラストはじつに切なく、泣ける作品です。

  • 第120回直木賞(平成10年/1998年下期)候補作
  • 第20回吉川英治文学新人賞(平成10年/1998年度)候補作
  • 第52回日本推理作家協会賞[長編部門](平成11年/1999年)受賞作

のように、各賞から評価されています。

第122回直木賞候補作:『白夜行』(1999年)

<あらすじ>
愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。

1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。

被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。

しかし、何も「証拠」はない。そして十九年の歳月が流れ……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。

壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

2回目の直木賞候補作。

少年と少女の人生を追った重厚なミステリーで、864ページにも及ぶ長大なストーリーですが、ページを繰る手が止まることはありません。

残念ながら受賞は逃してしまいました。

第125回直木賞候補作:『片想い』(2001年)

<あらすじ>
十年ぶりに再会した美月は、男の姿をしていた。彼女から、殺人を告白された哲朗は、美月の親友である妻とともに、彼女をかくまうが…。

十年という歳月は、かつての仲間たちを、そして自分を、変えてしまったのだろうか。過ぎ去った青春の日々を裏切るまいとする仲間たちを描いた、傑作長篇ミステリー。

3回目の直木賞候補作です。

恋愛がテーマになっていますが、社会問題を含んだ重いテーマを見事にストーリーとして昇華させた作品です。

しかしまたまた受賞を逃してしまいました。

第129回直木賞候補作:『手紙』(2003年)

<あらすじ>
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。

人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。

犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

4回目の直木賞候補作。

犯罪加害者の家族を扱った社会派小説。東野圭吾作品の中でも屈指の感動作として挙がります。主人公の過酷な人生に訪れる数々の現実。その先に何が待っているのか……。

ところが今作も受賞ならずでした。

第131回直木賞候補作:『幻夜』(2004年)

<あらすじ>
おまえは俺を殺した。俺の魂を殺した――

1995年、阪神淡路大震災。その混乱のまっただ中で、衝動的に殺人を犯してしまった男。それを目撃していた女。二人は手を組み、東京に出ていく。

女は、野心を実現するためには手段を選ばない。男は、女を深く愛するがゆえに、彼女の指示のまま、悪事に手を染めていく。

やがて成功を極めた女の、思いもかけない真の姿が浮かびあがってくる。彼女はいったい何者なのか――謎が謎を呼び、伏線に伏線が絡む。

驚愕のラストシーンまで一気呵成の読みごたえ。ミステリーの醍醐味にあふれた傑作大長編。あの名作『白夜行』の興奮がよみがえるミリオンセラー。

じつに5回目の候補作。

白夜行の続編的な作品と言われている本作でリベンジを果たせるか……と期待されましたが、またもや受賞できませんでした。

しかしこの3回後の第134回直木賞で『容疑者Xの献身』が見事受賞となりました。



まとめ

順風満帆に思える東野圭吾さんですが、直木賞受賞は大変なことだとわかりました。

あらためて振り返ってみましょう。

  1. 第120回直木賞候補作:『秘密』(1998年)
  2. 第122回直木賞候補作:『白夜行』(1999年)
  3. 第125回直木賞候補作:『片想い』(2001年)
  4. 第129回直木賞候補作:『手紙』(2003年)
  5. 第131回直木賞候補作:『幻夜』(2004年)
  6. 第134回直木賞受賞作:『容疑者Xの献身』(2005年)

6回の候補で7年の歳月を費やしています。しかしそれだけの間も候補に挙げられ続けたということは、レベルの高い作品を生み出したからこそと言えます。

これから東野圭吾作品を読みたい方、または次に何を読もうか考えている方は、直木賞に縁のある作品から読んでみるのもよさそうですね!

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