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- 1980年代:13作品
- 1990年代:28作品
- 2000年代:27作品
- 2010年代:25作品
- 2020年代:9作品
※多作すぎてページが重くなるため分割しています。年表をめくっていくつもりで見ていただければ幸いです
トリックメーカー・東野圭吾は、これまで実に100冊以上の作品を発表しています。
1985年に江戸川乱歩賞を受賞したものの、10年ほどは不遇の時代を過ごし、1998年の『秘密』で一躍ブレイク。2006年には『容疑者Xの献身』で直木賞を受賞し、その後も精力的に作品を刊行。
100冊以上にも及ぶ彼の作品群の全貌は、なかなか掴むことができません。
そこで今回の記事では全作品を読破した私が、彼のすべての作品を刊行順(出版順)に紹介します! 読む順番としても、このまま読んでいただければ問題ありません。
※なお、一部の作品の電子書籍化が解禁されましたので、Kindleへのリンクのある作品もあります
1980年代:13作品
1.『放課後』(1985年)
おすすめ度:7点
第31回江戸川乱歩賞受賞受賞作。この作品で東野圭吾は文壇デビューを果たしました。
江戸川乱歩賞は社会派のイメージがありますが、こちらの作品は学園ものミステリー。アーチェリー部の主将だった東野圭吾の経験も踏まえた、緻密な本格推理小説です。
犯行の動機は賛否両論ありそうですが、これもまた彼の持ち味と言えるでしょう。
2.『卒業』(1986年)
おすすめ度:6点
加賀恭一郎シリーズ第1弾ですが、この作品では加賀は大学生です。
茶道の知識が必要となり、ちょっと難解な面も。加賀恭一郎ファンであれば、外せない一冊であることに間違いはないでしょう。
東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番、おすすめランキング
関連記事>3.『白馬山荘殺人事件』(1986年)
おすすめ度:7点
タイトルどおり、山荘での殺人事件を扱った作品。
暗号を解くタイプなので、やや難しい面も。本格ミステリー好きであればきっと気に入りそうです。
4.『学生街の殺人』(1987年)
おすすめ度:7点
学生街で起きた殺人事件を解決する、本格ミステリー。トリックが秀逸です。
5.『11文字の殺人』(1987年)
おすすめ度:5点
女流推理作家主人公が、編集者とともに恋人の死の真相を追う物語。
ラストは面白いのですが、そこに至るまでがやや単調に感じるかもしれません。
6.『魔球』(1988年)
おすすめ度:8点
初期の東野作品の中でもハイクオリティな一作。
受賞前年の江戸川乱歩賞の最終候補作品を改稿した作品になります。
1980年代イチオシ!
7.『ウインクで乾杯』(1988年)
おすすめ度:6点
パーティ・コンパニオンが主人公の物語。ストーリー運びが巧みなのでスルスル読めますが、あまり残らない印象。恋愛ものとしての一面も。
8.『浪花少年探偵団』(1988年)
短編集
おすすめ度:7点
大阪育ちの東野圭吾。彼の原風景がこの作品に詰まっているようで、好きな作品です。
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9.『十字屋敷のピエロ』(1989年)
おすすめ度:8点
タイトルにあるようにピエロの視点を含めて、3人の視点で物語が進行します。謎が解けた際のカタルシスはかなりのものでした。
10.『眠りの森』(1989年)
おすすめ度:8点
加賀恭一郎シリーズ2作目。
バレリーナの悲劇を扱った、加賀シリーズでも名作に数えられる一作。加賀恭一郎は刑事として初登場です。
1980年代イチオシ!
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関連記事>11.『鳥人計画』(1989年)
おすすめ度:6点
スキーのジャンプのストーリーです。以降スキー場ものを多く発表しますが、こちらが初出になります。
12.『殺人現場は雲の上』(1989年)
おすすめ度:6点
タイトルが表すように、飛行機内での事件です。キャビンアテンダントを中心に、さくさくっと進んでいきます。
13.『ブルータスの心臓』(1989年)
おすすめ度:8点
大阪と名古屋、そして東京を結ぶ、完全犯罪の殺人リレー。
広範囲にわたる壮大なストーリーをさすがの手腕でまとめ上げます。
1980年代はここまでとなります。1985年のデビューから5年で13作。1年に2作以上をコンスタントに発表し続けています。
それでは次のページで1990年代を紹介します。ラストにあの傑作大長編が登場!