2004年に『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞した作家の江國香織(えくに・かおり)さん。その後も恋愛をテーマにした作品を多く発表しています。
そんな江國香織さんの単行本と文庫の新刊情報をまとめました!
それぞれ最新刊から最大5冊を紹介しています。
※新刊予定については新刊情報が入り次第、単行本と文庫の「1.」に記載します
江國香織の単行本新刊情報
1.『読んでばっか』(2024/6/12発売)
最新刊、エッセイ
筑摩書房
<あらすじ>
絵本、童話から小説、エッセイ、詩、そして海外ミステリーまで――。お風呂でも、電車の中でも、待ち合わせでも、いつもそばに本があることの幸せと本を読む喜びにあふれたエッセイ集。
単行本はこちらが最新刊です。
2.『シェニール織とか黄肉のメロンとか』(2023/9/15発売)
角川春樹事務所
<あらすじ>
「会わずにいるあいだ、それぞれ全然べつな生活を送っているのに――。会うとたちまち昔の空気に戻る」――作家の民子は、母の薫と静かなふたり暮らし。そこに、大学からの友人・理枝が、イギリスでの仕事を辞めて帰国し、家が見つかるまで居候させてほしいとやってきた。民子と理枝と早希(夫とふたりの息子がいる主婦)は、学生時代「三人娘」と呼ばれていた大の仲良し。
早速、三人で西麻布のビストロで、再会を祝しておいしい料理とワインを堪能しながら、おしゃべりに花が咲いて……
3.『ひとりでカラカサさしてゆく』(2021/12/20発売)
新潮社
<あらすじ>
三人の男女はなぜ大晦日の夜に一緒に命を絶ったのか――。センセーショナルな死をきっかけに動き出すさまざまな人生を描く傑作長篇。
文庫版が発売です(下記参照)。
4.『去年の雪』(2020/2/28発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
自由自在に時空をまたいで進む物語は、100人以上の登場人物の日常が織り込まれたタペストリーのよう。覗いているうちに、読者もまた、著者の作り出す世界の住人になってしまう。そして、思いもよらぬ地平へと連れてゆかれる。
江國香織小説のエッセンスが最大限に味わえるファン待望の一冊です。
文庫版が発売です(下記参照)。
5.『旅ドロップ』(2019/7/1発売)
エッセイ
小学館
<あらすじ>
旅をした場所と空気、食べ物、そして出会った人々や動物たち―このエッセー集は、ちいさな物語のようだ。時も場所も超えて、懐かしい思い出に、はるかな世界に連れ出してくれる。エッセー37篇のほか巻頭に詩を三篇収録。
文庫版が発売です(下記参照)。
単行本は以上です。続いて文庫の新刊を見ていきましょう!
江國香織の文庫本新刊情報
1.『ひとりでカラカサさしてゆく』(2024/6/26発売)
文庫最新刊
新潮社
<あらすじ>
大晦日の夜、ホテルに集った八十代の三人。彼らは思い出話に耽り、それから、猟銃で命を絶った。一体なぜ――?突拍子もない死をきっかけに、遺された家族や友人たちの日常や記憶が交ざり合う。人生に訪れる喪失と誇るべき終焉、そして前進を描く、胸に迫る物語。
2021年の単行本の文庫版です。
2.『更級日記』(2023/11/7発売)
河出書房新社
<あらすじ>
名作「更級日記」が江國香織の軽やかな訳で甦る!東国で源氏物語に憧れた少女が上京し、宮仕え・結婚、その後を描く、傑作日記文学。
3.『去年の雪』(2023/2/24発売)
KADOKAWA
<あらすじ>
双子の姉妹、千奈美と真奈美は2人だけにしか聞こえない声を聞くことがある。事故で死んだはずの謙人は、気がつくと数百年前の見知らぬ家の中に佇んでいた。黒猫のトムは、住み慣れた家の中に時々現れる別の世界を知っている……。100人を超える”彼ら”の日常は、時代も場所も生死の境界をも飛び越えて、ゆるやかに繋がっていく。
江國香織ワールド全開! この世界の儚さと美しさが詰まった、ちょっぴり不思議で愛おしい物語。
2020年の単行本の文庫版です。
4.『旅ドロップ』(2022/10/6発売)
エッセイ
小学館
<あらすじ>
《考えてみれば贅沢で無謀な旅だった。帰る日も決めず(お金の続く限りいようと思っていた)、泊る場所も決めず(いきあたりばったりの旅こそ私たちの憧れだった)、言葉もできず、でもともかく可能な限りいろいろな乗り物に乗り、可能な限り遠まわりをして、アフリカ大陸に行こうとしていた。私とその友人は、十三歳のときに女子高で出会った。どちらも本が好きで外国に憧れていて、ドラマティックなことが好きでおいしいものが好きで、すぐに意気投合した。トーマス・クックの時刻表は私たちの宝物だった。ひろげて部屋の壁に貼り、「壁のその部分だけ外国みたいだ」と思っていた(「トーマス・クックとドモドッソラ」より)。
これは、二十歳の頃のヨーロッパ旅行の思い出。海外への旅(パリ、ローマ、フランクフルト……ロシアとアフリカ)、そして国内の旅。でも、初めて入るデパートの食品売り場にも、一冊の本の中にも旅はある。
小さな物語のような珠玉のエッセイ37篇のほかに、旅をめぐる三篇の詩も収録した心に沁みわたる一冊。
2019年の単行本の文庫版です。
5.『彼女たちの場合は』(2022/4/21発売)
集英社
<あらすじ>
「これは家出ではないので心配しないでね」14歳と17歳。ニューヨークの郊外に住むいとこ同士の礼那と逸佳は、ある秋の日、二人きりで“アメリカを見る”旅に出た。日本の高校を自主退学した逸佳は“ノー(いやだ)”ばかりの人生で、“見る”ことだけが唯一“イエス”だったから。
ボストン、メインビーチズ、マンチェスター、クリーヴランド……長距離バスやアムトラックを乗り継ぎ、二人の旅は続いてゆく――。
美しい風景と愛すべき人々、そして「あの日の自分」に出逢える長編小説。
2019年の単行本の文庫化作品です。
文庫本の新刊情報は以上になります。
まとめ
それぞれおさらいします。
■単行本新刊
- 『読んでばっか』(2024/6/12発売)
- 『シェニール織とか黄肉のメロンとか』(2023/9/15発売)
- 『ひとりでカラカサさしてゆく』(2021/12/20発売)
- 『去年の雪』
(2020/2/28発売) - 『旅ドロップ』
(2019/7/1発売)
■文庫本新刊
- 『ひとりでカラカサさしてゆく』(2024/6/26発売)
- 『更級日記』(2023/11/7発売)
- 『去年の雪』(2023/2/24発売)
- 『旅ドロップ』(2022/10/6発売)
- 『彼女たちの場合は』(2022/4/21発売)
- 『物語のなかとそと』
(2021/3/5発売)
比較的マイペースに作品を発表する江國香織さん。
文庫は翻訳作品が多くなっていますが、江國さんの文章や表現が好きという方はぜひ手に取ってみてくださいね!
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