今野敏さんの「警視庁強行犯係・樋口顕(ひぐち あきら)シリーズ」は、人間ドラマにフォーカスした人気の警察小説。
そんな今野敏さんの「警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ」の読む順番を紹介いたします!
今野敏「警視庁強行犯係・樋口シリーズ」の読む順番
現在8作が幻冬舎(文庫は1部新潮社)から刊行されています。
おすすめの読む順番としても刊行順が一番良いので、順番に紹介していきます。
1.『リオ』(1996年)
<あらすじ>
「彼女が容疑者だとは、思えない」警視庁捜査一課強行犯第三係を率いる樋口警部補は、荻窪で起きた殺人事件を追っていた。デートクラブオーナーが殺害され、現場から逃げ去る美少女が目撃される。第二、第三の殺人が都内で起こり、そこにも彼女の姿が。
捜査本部は、少女=リオが犯人であろうという説に傾く。しかし、樋口の刑事の直感は、“否”と告げた。
名手が描く本格警察小説。
こちらが第一作目です。
少女をめぐる殺人事件。二転、三転する展開と意外な真相に思わず唸ります。
2.『朱夏』(1998年)
<あらすじ>
あの日、妻が消えた。何の手がかりも残さずに。樋口警部補は眠れぬ夜を過ごした。そして、信頼する荻窪署の氏家に助けを求めたのだった。あの日、恵子は見知らぬ男に誘拐され、部屋に監禁された。だが夫は優秀な刑事だ。きっと捜し出してくれるはずだ――。
その誠実さで数々の事件を解決してきた刑事。彼を支えてきた妻。二つの視点から、真相を浮かび上がらせる、本格警察小説。
2作目は妻が誘拐されるという事件を追います。
「朱夏」は「しゅか」と読みます。
3.『ビート』(2000年)
<あらすじ>
警視庁捜査二課・島崎洋平は震えていた。自分と長男を脅していた銀行員の富岡を殺したのは、次男の英次ではないか、という疑惑を抱いたからだ。ダンスに熱中し、家族と折り合いの悪い息子ではあったが、富岡と接触していたのは事実だ。捜査本部で共にこの事件を追っていた樋口顕は、やがて島崎の覗く深淵に気付く。
捜査官と家庭人の狭間で苦悩する男たちを描いた、本格警察小説。
4.『廉恥』(2014年)
<あらすじ>
警視庁強行犯係・樋口顕のもとに殺人事件の一報が入る。被害者は、キャバクラ嬢の南田麻里。彼女は、警察にストーカー被害の相談をしていた。ストーカーによる犯行だとしたら、警察の責任は免れない。
被疑者の身柄確保に奔走する中、樋口の娘・照美にある事件の疑惑が……。
警察組織と家庭の間で揺れ動く刑事の奮闘をリアルに描く、傑作警察小説。
4作目は実に14年ぶりの刊行です。
5.『回帰』(2017年)
<あらすじ>
車爆発事件が勃発。警視庁刑事部と合同で捜査する公安部が強引に拘束した男には、アリバイがあった。捜査一課の樋口が身柄解放を主張するが、刑事部と対立する公安は強硬姿勢のまま。不信感が募るなか、テロが再び起こるとの情報を樋口は摑むが、公安に伝えるべきか苦悩する……。
組織の狭間で己の正義を貫く刑事を描き切った警察小説の金字塔!
6.『焦眉』(2020年)
<あらすじ>
東京都世田谷区の住宅街で投資ファンド会社を経営する中年男性が刺殺され、捜査一課の樋口顕も現場に急行した。警視庁が特捜本部を設置すると、東京地検特捜部の検事・灰谷卓也が現れる。灰谷は野党の衆議院議員・秋葉康一を政治資金規正法違反容疑で内偵中だった。秋葉は殺された男性と大学時代から親しかったらしく、殺害現場付近の防犯カメラには秋葉の秘書が映ってもいた。
それらの事実だけを理由に灰谷は秘書の身柄を拘束。樋口は証拠不充分を主張するも、灰谷は独断で逮捕に踏み切ってしまう……。
自己評価が低く、上司の顔色を窺い、部下を気遣い、家族も大切にする――等身大の刑事の生き様を照らし出す人気シリーズ。
7.『無明』(2022/3/16発売)
<あらすじ>
東京の荒川の河川敷で高校生の水死体が見つかった。所轄の警視庁千住署が自殺と断定したが、遺族は納得していない。高校生は生前旅行を計画しており、遺体の首筋には引っかき傷があったという。両親が司法解剖を求めたものの千住署の刑事に断られ、恫喝までされていた。本部捜査一課の樋口は別働で調べ始める。
しかし、我々の捜査にケチをつけるのかと千住署からは猛反発を受け、本部の理事官には「手を引け」と激しく叱責されてしまう。特別な才能はなく、プライドもないが、上司や部下、そして家族を尊重する――。
等身大の男が主人公の人気シリーズ最新作。
8.『遠火』(2023/8/23発売)
<あらすじ>
東京・奥多摩の山中で他殺体が発見された。警視庁捜査一課の樋口班は現場に急行。調べを進めていくと、殺されたのは渋谷署の係員が職質をしたことがある女子高生で、売春の噂があったことが判明する。樋口顕は被害者の友人である美人女子高生と戸外で面会。すると、その様子を撮影した何者かによってインターネット上に写真を流され、同僚やマスコミから、あらぬ疑いをかけられてしまう。
秀でた能力があるわけではなく、他人を立てることを優先し、家族も大切にしながら、数々の難事件を解決してきた樋口。謀略を打ち破り、殺人事件の真相に辿り着くことができるのか。
こちらが現在の最新刊になります。
ドラマ版「樋口シリーズ」
1.「日だまり刑事 容疑者リオの涙」
NHKでドラマ化されています。
1997年6月1日から6月29日まで、「日だまり刑事 容疑者リオの涙」のタイトルで放映(全4話)。主演は鹿賀丈史さんです。
2.「警視庁・樋口警部補」
テレビ東京でのドラマ化作品。
内藤剛志さん主演で、2003年に『朱夏』が、2004年に『リオ』が放映。
3.「ビート」
WOWOWでのドラマ化作品。
監督・主演は奥田瑛二さんで、2011年2月13日「ドラマW」枠で放送。
4.「警視庁強行犯 樋口顕」
テレビ東京でのドラマ化作品。
内藤剛志さん主演で、2015年に11年ぶりに放送されました。
原作は『廉恥』『ビート』『回帰』です。
『回帰』、『聖域』がそれぞれAmazon prime videoでレンタル配信されています
まとめ
それではおさらいします。
今野敏「警視庁強行犯係・樋口顕シリーズ」の読む順番は以上のようになります。
組織の狭間で揺れる個人と、その裏にある思いを綴った硬派な警察小説。14年ぶりの4作目以降はコンスタントに発表されています。
それでは、良い読書体験を!
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