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池井戸潤作品を代表するシリーズのひとつ、テレビドラマにもなった「下町ロケットシリーズ」。
一作目の『下町ロケット』は直木賞受賞作でもあります。
そんな下町ロケットシリーズの読む順番紹介します!
「下町ロケットシリーズ」刊行順(読む順番)
1.『下町ロケット』(2011年)
<あらすじ>
主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、東京都大田区にある実家の佃製作所を継いでいたが、突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。一方、政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた帝国重工では、百億円を投じて新型水素エンジンを開発。しかし、世界最先端の技術だと自負していたバルブシステムは、すでに佃製作所により特許が出願されていた。
宇宙開発グループ部長の財前道生は佃製作所の経営が窮地に陥っていることを知り、特許を20億円で譲ってほしいと申し出る。資金繰りが苦しい佃製作所だったが、企業としての根幹にかかわるとこの申し出を断り、逆にエンジンそのものを供給させてくれないかと申し出る。
帝国重工では下町の中小企業の強気な姿勢に困惑し憤りを隠せないでいたが、結局、佃製作所の企業調査を行いその結果で供給を受けるかどうか判断するということになった。一方、佃製作所内部も特に若手社員を中心に、特許を譲渡してその分を還元してほしいという声が上がっていた。
そうした中、企業調査がスタート。厳しい目を向け、見下した態度をとる帝国重工社員に対し、佃製作所の若手社員は日本のものづくりを担ってきた町工場の意地を見せる。
おすすめ度:9点
第145回(2011年上半期)直木三十五賞受賞作です。
この作品が池井戸潤の名を不動にしたと言っても過言ではありません。その後、ドラマ『半沢直樹』(原作『オレたちバブル入行組』)で確固たる地位を築きます。
読む順番としても本作を最初に読みましょう。
2.『下町ロケット ガウディ計画』(2015年)
<あらすじ>
ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、
NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。
しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は……。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。
おすすめ度:8点
こちらが2作目になります。順番的にも前作の続きとなっていますので、2番目に読みましょう。
3.『下町ロケット ゴースト』(2018年)
<あらすじ>
倒産の危機や幾多の困難を、社長の佃航平や社員たちの、熱き思いと諦めない姿勢で切り抜けてきた大田区の町工場「佃製作所」。しかし、またしても佃製作所は予期せぬトラブルにより窮地に陥っていく。いまや佃製作所のシンボルとなったロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして、番頭・殿村に訪れた危機――。
そんな絶体絶命のピンチを切り抜けるため、佃が下した意外な決断とは……。大きな挫折を味わってもなお、前に進もうとする者たちの不屈の闘志とプライドが胸を打つ!
大人気シリーズ第三弾!!
おすすめ度:8点
またしてもピンチが訪れた佃製作所。こちらの「ゴースト」が3作目になります。
4.『下町ロケット ヤタガラス 』(2018年)
<あらすじ>
社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。
大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に! ?
待望の国民的人気シリーズ第4弾! !
おすすめ度:8点
前作『下町ロケット ゴースト』に連なる「宇宙から大地」編の完結編ですので、必ず『ゴースト』→『ヤタガラス』の順番に読みましょう。
「下町ロケットシリーズ」は今のところこの4作が刊行されています。
佃製作所に新たなピンチがやってくるのか。乞うご期待ですね!
「下町ロケット」ドラマ情報
配信サイト
Amazonプライムビデオ
レンタル配信ですが、Amazonプライムビデオで「下町ロケット(2018)【TBSオンデマンド】」として配信されています。
Pavavi
月額925円(税抜)の定額制見放題を中心とした動画配信サービス「Pavavi(パラビ)」でも配信されています。
2020年3月18日現在、「下町ロケット」が無料で視聴できます。
DVD、ブルーレイ
<あらすじ>
池井戸潤の同名小説を阿部寛主演で映像化したヒューマンドラマのBOX。父親が遺した工場を継いだ元宇宙科学開発機構の研究員・佃航平。ある日、佃は大手取引先である京浜マシナリーから突然取引中止を宣告され、資金繰りに窮する。
全10話を収録。
<あらすじ>
池井戸潤の同名小説を阿部寛主演で映像化したヒューマンドラマ「~-ゴースト-/-ヤタガラス-」編のBOX。度重なる困難を切り抜けてきた町工場・佃製作所に、またしても予期せぬトラブルが…。
全11話とスペシャルを収録。
まとめ
- 『下町ロケット』
(2011年) - 『下町ロケット ガウディ計画』
(2015年) - 『下町ロケット ゴースト』
(2018年) - 『下町ロケット ヤタガラス』
(2018年)
下町ロケットシリーズの読む順番は以上のようになります。
今後も続編を期待ですね!
なお、紹介してきたとおり池井戸潤さんの作品は、Audibleでも読むこと(聴くこと)ができます。最初の一冊は無料で利用できますので、この機会に試してみてはいかがでしょう。
Audibleについては当ブログでも記事にしていますので、参考までに~。
Audible(オーディブル)は耳で読む~朗読者、会員特典、評判、おすすめ作品を紹介
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