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【2020年版】今野敏「隠蔽捜査シリーズ」の読む順番と感想、おすすめランキング

今野敏「隠蔽捜査シリーズ」の読む順番と感想、おすすめランキング

今野敏(こんの・びん)さんが手がける警察小説「隠蔽捜査シリーズ」。

警察小説といえば、このシリーズを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

切れのある文体で警察内部の抗争や犯罪捜査を描き、まさに一気読み必至という言葉がふさわしいです。

そんな隠蔽捜査シリーズの全作品を紹介していきます!

隠蔽捜査シリーズ刊行順

新潮社から現在10作が刊行されています。

読む順番としては、刊行順で問題ありません。

途中にスピンオフ短編集がありますが、こちらも順番に読むことで、より隠蔽捜査シリーズの世界に入り込めます。ただ逆に言うと、スピンオフ短編集は飛ばして読んでも問題ありません。

面白い作品から読みたいという方は、「おすすめランキング」上位から読んでいってくださいね。

1.『隠蔽捜査』(2005年)

<あらすじ>
竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。

その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。

私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。

おすすめ度:8点

警察官僚でありながら、正義感と不器用さ、愚直さが魅力的な竜崎伸也。そのストレートでブレない姿勢に、読む者は彼にのめり込んでいきます。

隠蔽捜査シリーズの根幹を成す竜崎への印象は、第一作目から存分に発揮されています。

隠蔽捜査シリーズはこの一作目から読んでいきましょう。

2.『果断 隠蔽捜査2』(2007年)

<あらすじ>
長男の不祥事により所轄へ左遷された竜崎伸也警視長は、着任早々、立てこもり事件に直面する。

容疑者は拳銃を所持。事態の打開策をめぐり、現場に派遣されたSITとSATが対立する。異例ながら、彼は自ら指揮を執った。

そして、この事案は解決したはずだったが――。警視庁第二方面大森署署長・竜崎の新たな闘いが始まる。

おすすめ度:8点

左遷された竜崎の、警察署長としての活躍を描く第二作。

新任署長に降りかかる困難に、読んでいるほうもヒリヒリしてきます。また幼なじみかつ同期である伊丹警視庁刑事部長が、シリーズを通して重要な人物になっていきます。

この二作目からが竜崎の本領といったところでしょう。

3.『疑心 隠蔽捜査3』(2009年)

<あらすじ>
アメリカ大統領の訪日が決定。

大森署署長・竜崎伸也警視長は、羽田空港を含む第二方面警備本部本部長に抜擢された。やがて日本人がテロを企図しているという情報が入り、その双肩にさらなる重責がのしかかる。

米シークレットサービスとの摩擦。そして、臨時に補佐を務める美しい女性キャリア・畠山美奈子へ抱いてしまった狂おしい恋心。竜崎は、この難局をいかにして乗り切るのか?―。

おすすめ度:6点

竜崎も男である、ということがわかる本作。彼の恋を中心に描いています。

そのため、本シリーズに期待する硬派でスリリングな内容とは一線を画してしまっています。竜崎の意外な一面を知りたいという方はぜひ。

4.『初陣 隠蔽捜査3.5』(2010年)

短編集

<あらすじ>
警視庁刑事部長を務めるキャリア、伊丹俊太郎。

彼が壁にぶつかったとき頼りにするのは、幼なじみで同期の竜崎伸也だ。原理原則を貫く男が愛想なく告げる一言が、いつも伊丹を救ってくれる。

ある日、誤認逮捕が起きたという報に接した伊丹は、困難な状況を打開するため、大森署署長の竜崎に意見を求める(「冤罪」)。『隠蔽捜査』シリーズをさらに深く味わえる、スピン・オフ短篇集。

おすすめ度:6点

伊丹刑事部長が主人公の短編集です。

読む順番としては後回しでもいいですが、刊行順に読んでいっても問題ありません。

5.『転迷 隠蔽捜査4』(2011年)

<あらすじ>
大森署署長・竜崎伸也の身辺は、にわかに慌しくなった。

外務省職員の他殺体が隣接署管内で見つかり、担当区域では悪質なひき逃げ事件が発生したのだ。さらには海外で娘の恋人の安否が気遣われる航空事故が起き、覚醒剤捜査をめぐって、厚労省の麻薬取締官が怒鳴り込んでくる。

次々と襲いかかる難題と試練――闘う警察官僚竜崎は持ち前の頭脳と決断力を武器に、敢然と立ち向かう。

おすすめ度:8点

外務省、そして麻薬取引。スケールの大きな事件の謎が、どのように解決に導かれるのか。

疾走感のあるストーリーでおすすめです。

6.『宰領 隠蔽捜査5』(2013年)

<あらすじ>
衆議院議員が行方不明になっている。伊丹刑事部長にそう告げられた。

牛丸真造は与党の実力者である。やがて、大森署管内で運転手の他殺体が発見され、牛丸を誘拐したと本庁に入電が。発信地が横須賀市付近という理由で、警視庁・神奈川県警の合同捜査が決定。

指揮を命じられたのは一介の署長に過ぎぬ竜崎伸也だった。反目する二つの組織、難航する筋読み。解決の成否は竜崎に委ねられた!

おすすめ度:7

今作では警視庁と犬猿の仲と言われる神奈川県警との対立を描いています。

しかも国会議員が誘拐されるという事件が勃発し、ハラハラしながらページをめくる手が止まりません。

関連記事>ハラハラドキドキ「誘拐もの」小説のおすすめ作品10作ランキング

7.『自覚 隠蔽捜査5.5』(2014年)

短編集

<あらすじ>
畠山美奈子警視は実技を伴うスカイマーシャルの訓練中、壁に直面する。彼女は共に難事件を乗り越えた竜崎に助言を求めた(「訓練」)。

関本良治刑事課長は部下・戸高善信の発砲をめぐり苦悩した。そこで竜崎の発した一言とは(表題作)。

貝沼悦郎副署長、久米政男地域課長、小松茂強行犯係長、野間崎政嗣管理官、伊丹俊太郎刑事部長、彼らが危機の際に頼りにするのは信念の警察官僚(キャリア)、

大森署署長竜崎伸也だった――。七人の警察官の視点で描く最強スピン・オフ短篇集。

おすすめ度:6

こちらはスピンオフ短編集です。

各話にそれぞれ主人公がおり、彼らに竜崎がかかわっていくという展開。こちらも後回しでいいと思いますが、周辺の人から見た竜崎の印象を知ることができるので、気になる方は読んでみましょう。

8.『去就 隠蔽捜査6』(2016年)

<あらすじ>
続発するストーカー殺傷事件を防ぐべく、大森署にも対策チームが新設された。

だがその矢先に管内で女性連れ去り事件、さらに殺人が勃発。ストーカーによる犯行が濃厚になる中、捜査の過程で署長・竜崎は新任の上役と対立してしまう。

家庭でも娘にストーカー騒動が発生、公私で勇断を迫られた竜崎の去就は……激震走る第八弾。

おすすめ度:6

大森署長としての竜崎の活躍も堂に入ってきて、安定感のある作品に仕上がっています。

ただ、そのことが新たな展開を生じさせる障壁にもなっているように感じます。面白さは変わらないのですが、佳作といった印象。

9.『棲月 隠蔽捜査7』(2018年)

<あらすじ>
竜崎伸也、大森署最後の事件!? 正体不明の敵に立ち向かう、激動の長編第7弾。

私鉄と銀行のシステムが次々にダウン。不審に思った大森署署長・竜崎は、いち早く署員を向かわせるが、警視庁の生安部長から横槍が入る。

さらに、管内で殺人事件が発生。電話で話した同期の伊丹から「異動の噂が出ている」と告げられた竜崎は、これまでになく動揺する自分に戸惑っていた――。

おすすめ度:7

大森署長として最後の事件? というあらすじ冒頭。そして「異動の噂」。

竜崎の心の動きを巧みに描いた良作です。

10.『清明 隠蔽捜査8』(2020年)

警視庁との軋轢、そして公安と中国の巨大な壁――。

信念のキャリア・竜崎はすべてを乗り越えることができるのか。神奈川県警刑事部長に着任した異色の警察官僚・竜崎伸也。

着任早々、県境で死体遺棄事件が発生、警視庁の面々と再会するが、どこかやりにくさを感じる。さらに被害者は中国人と判明、公安と中国という巨大な壁が立ちはだかる。

一方、妻の冴子が交通事故を起こしたという一報が入り……。リスタートで益々スケールアップの第八弾!

おすすめ度:8

竜崎の新たなポストは神奈川県警刑事部長。

警視庁と神奈川県警との対立だけでなく、公安や警察OB、さらには家庭の問題も勃発し、竜崎の前に困難が立ち塞がっていきます。

どのようにその困難に打ち克つか。初期竜崎の活躍を彷彿とさせる新展開に、手に汗握ります。

その他:kindle限定版(無料)

『空席』隠蔽捜査シリーズ

 

プライム会員向けに無料でKindleにて配信されています。1話のみですが、充分楽しめる内容でした。

kindleアプリまたはkindle端末でお楽しみください。

隠蔽捜査シリーズおすすめランキング5選

1位:『隠蔽捜査』(2005年)

やはり竜崎初登場のシリーズ一作目を読むことで、他の作品への没入度は変わってきます。

ランキングでもやはり1位に推します!

2位:『転迷 隠蔽捜査4』(2011年)

シリーズ作目の『果断』と迷いましたが、スケールの大きさでこちらを2位に。

3位:『果断 隠蔽捜査2』(2007年)

伊丹刑事部長との関係がよくわかり、ストーリーの質も高く、3位に選びました。

4位:『清明 隠蔽捜査8』(2020年)

新天地で困難に立ち向かう竜崎と、その困難が立て続けに起きる様がシリーズ屈指の出来です。

5位:『棲月 隠蔽捜査7』(2018年)

異動の噂を知った竜崎の心の動きが見事にストーリーに馴染んでいます。

まとめ

シリーズのおさらいです。「3.5」等の小数点がついている作品はスピンオフ短編集です。

基本的にはこの順番で読んでいくのがいいでしょう。きちんとナンバリングされているので、わかりやすいですね。

とにかくブレない竜崎の魅力が、シリーズを通して存分に発揮されている「隠蔽捜査シリーズ」。

こんな上司がいたらいいなと、本気で思わせてくれる竜崎の活躍を、ぜひあなたの目で見届けてください。

それでは、良い読書体験を!

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