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東野圭吾の膨大な作品群の中に、短編集も数多くあります。
どの短編も抜群の切れを誇り、短編も名手のうちに入るでしょう。
そんな東野圭吾短編集から、10作を選りすぐりましたので1位から紹介していきます!
東野圭吾 短編集・短編小説おすすめ10作ランキング
1.『新参者』(2009年)
あらすじ日本橋の片隅で一人の女性が絞殺された。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎の前に立ちはだかるのは、人情という名の謎。手掛かりをくれるのは江戸情緒残る街に暮らす普通の人びと。
「事件で傷ついた人がいるなら、救い出すのも私の仕事です」。大切な人を守るために生まれた謎が、犯人へと繋がっていく。
選んだポイント
加賀恭一郎シリーズの中でも屈指の出来を誇る、こちらの作品を1位に選びました。
東京の下町である日本橋・人形町が舞台。「人情」が謎を呼ぶその展開に、うなるばかりです。下町に暮らす人々の生活が浮き上がってくるような珠玉の作品集です。
東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番、おすすめランキング
関連記事>2.『嘘をもうひとつだけ』(2000年)
あらすじ東野圭吾はミステリーをさらに掘り下げた!
正直に生きていきたいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ、思わぬ過ちを犯してしまった人間たち。そして、それを隠すために、さらに新しい秘密を抱えこむ。
加賀恭一郎シリーズ
選んだポイント
2位も加賀恭一郎シリーズを選んでしまいました!
人間の業といったようなものに迫る、加賀恭一郎の活躍めざましい作品集。一気に加賀色に染まりましょう。
東野圭吾「加賀恭一郎シリーズ」の読む順番、おすすめランキング
関連記事>3.『虚像の道化師 ガリレオ7』(2012年)
あらすじ
指一本触れずに転落死させる術、他人には聴こえない囁き、女優が仕組んだ罠…刑事はさらに不可解な謎を抱え、あの研究室のドアを叩く。
選んだポイント
東野圭吾のシリーズもののもう一つの雄である「ガリレオシリーズ」。
そのシリーズ7作目に当たるこちらを3位に推します。謎の生み出す不可解さの度合いが深く、そこに挑戦していく湯川教授の活躍が光ります。
関連記事>4.『名探偵の掟』(1996年)
あらすじ完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。
フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?
本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。
選んだポイント
こちらもシリーズもの(「名探偵天下一五郎シリーズ」)になります。
本格ミステリに対する自虐的なネタ連発で、軽く楽しめる一作。4位に推してみました。
関連記事>5.『浪花少年探偵団』(1988年)
あらすじ小学校教師の竹内しのぶ。
担当児童の父親が殺された。家庭内暴力に悩んでいた児童と母親に嫌疑がかかるが、鉄壁のアリバイが成立。
しかし疑念を覚えたしのぶは調査を開始。子供の作文から事件解決の鍵が、たこ焼きにあることに気づく。
教え子たちを引き連れて探偵ごっこを繰り広げる痛快シリーズ、第一弾。
選んだポイント
こちらもシリーズもの(「しのぶセンセシリーズ」)。
舞台は東野圭吾の出身である大阪。しのぶセンセと子どもたちが駆け回る、涙と笑いの作品集です。
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6.『恋のゴンドラ』(2016年)
あらすじ
都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。ところがゴンドラに同乗してきた女性グループの一人は、なんと同棲中の婚約者だった。ゴーグルとマスクで顔を隠し、果たして山頂までバレずに済むのか。
やがて真冬のゲレンデを舞台に、幾人もの男女を巻き込み、衝撃の愛憎劇へと発展していく。文庫特別編「ニアミス」を収録。
選んだポイント
いわゆる「スキー場シリーズ」「雪山シリーズ」。
その中でも異色の短編集となっているのがこちらです。恋愛をテーマにした短編ですが、愛憎渦巻く雪山の景色が、読む者の心を震わせます。
関連記事>東野圭吾「スキー場シリーズ/雪山シリーズ」の最新作と読む順番、あらすじまとめ
関連記事>7.『怪しい人びと』(1993年)
あらすじ俺は同僚の片岡のデートのために一晩部屋を貸してあげた。
その後、そのことを片岡から聞いた2人の同僚、本田と中山にも部屋を貸すことになってしまう。3カ月後のある日、いつものように、車から部屋に戻ると、見知らぬ女が寝ていて…。(「寝ていた女」)
あなたのそばにいる優しい人が、いつの間にか怪しい人びとに―。著者ならではの斬新なトリック満載の傑作推理集。
選んだポイント
日常から沸き立つ謎、事件を扱い、それぞれの伏線が見事に回収されていくさまはさすがの技です。
東野圭吾ミステリーズ(2012年:フジテレビ)としてドラマ化もされています。
8.『歪笑小説』(2012年)
あらすじ禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる作家。
担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。
選んだポイント
こちらもシリーズもの(「笑シリーズ」)。
ちょっとブラックなノリの東野圭吾が楽しめます。どれを読んでも同程度のクオリティですので、現時点では新しい『歪笑小説』をオススメします。
関連記事>9.『探偵ガリレオ』(1998年)
あらすじ
突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作
選んだポイント
ガリレオシリーズ第一作目ということで、彼の活躍の幕開けとしてふさわしい短編集。
いずれも不可解な現象、事件を湯川教授の切れのある推理が解決していきます。
関連記事>10.『犯人のいない殺人の夜』(1990年)
あらすじ
親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。刑事たちが自殺の可能性を考えていることは俺にもわかった。しかし…。高校を舞台にした好短編「小さな故意の物語」。犯人がいないのに殺人があった。
でも犯人はいる…。さまざまな欲望が交錯した一夜の殺人事件を描いた表題作。人間心理のドラマと、ミステリーの醍醐味を味わう傑作七編。
選んだポイント
全7作が収録されていますが、それぞれが人間心理を巧みに利用したトリック、ストーリーで構成されています。
各話をじっくり味わいながら読み進めていただければ。
東野圭吾ミステリーズ(2012年:フジテレビ)としてドラマ化もされています。
まとめ
それではおさらいします。
- 『新参者』
(2009年) - 『嘘をもうひとつだけ』
(2000年) - 『虚像の道化師 ガリレオ7』
(2012年) - 『名探偵の掟』
(1996年) - 『浪花少年探偵団』
(1988年) - 『恋のゴンドラ』
(2016年) - 『怪しい人びと』
(1993年) - 『歪笑小説』
(2012年) - 『探偵ガリレオ』
(1998年) - 『犯人のいない殺人の夜』
(1990年)
本格的なミステリー、笑える、泣ける、ブラックユーモア…さまざまな顔を駆使する東野圭吾。短編にこそその持ち味が凝縮されていると言えます。
短編の数も多いですが、まずは今回紹介した作品集を読んで、気に入ったらどんどん他の作品にも手を広げていきましょう!
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